アジア情報が参考になります。

日経新聞の紙面って、ますます充実してきたと思います。
ここまで言うと、「度が過ぎる」と叱られるかも知れませんが、
「新聞命」の私です。許してもらいたいです。いや、ぜひ考えて頂きたい。
私が知る限りですが、社会の第一線で「バリバリ」頑張っている人で、
日経新聞を読んでいない人はいません。もちろん、デジタル版も含めてですが。
「新聞を読まずして、どうやって、仕事を前に進めることができるのか」と、
敢えて申し上げたい。
情報過多の時代だと言われますが、一概に情報と言っても色々あります。
仕事をする上で必要なのはなんと言っても経済情報です。
日経新聞は「日本株式会社」の機関紙と揶揄されますが、
最近の日経新聞は日本国内の経済情報だけではありません。
取分け、英国のファイナンシャルタイムズ(FT)を買収して以降、
欧米の経済ニュースや経済の背景分析などがきめ細かに紙面化されています。
1600億円の大枚を叩いて70万人のデジタル会員を買っただけではないかとの
批判もありましたが。
買収の本質は「グローバル化する経済」に欧米から見た国際経済情報を
しっかりと紙面化、充実させることにあったのだと、理解できました。
今更ですが、経営陣の英断に改めて敬意を表する次第です。
日経の読者なら、ご存知でしょうが、毎週木曜日に、「アジア」の情報が
特集されます。これがなかなかの内容で、読み応えがあります。
東南アジアの経済成長は著しいことがわかります。
日本市場が飽和状態にある今日、
あらゆる分野の日本企業の視線は東アジアに向かっています。
その為の「確かな情報」をその紙面は毎週提供してくれます。
私は広告業を生業にしています。
5/9のアジア情報の紙面で、こんな記事を読んで、考えさせられました。
香港の中国共産党に批判的な新聞「アップル・デイリー」。同紙を目の敵にして
握り潰そうと目論む梁振英前香港行政長官に、反撃の紙面を掲載したという記事です。
4/8付、1面全面にその天敵長官の顔写真付きの意見広告を掲載。
一面を全て広告にするって発想は日本の新聞にはありませんが。
「国家主席として梁振英氏を支持します」……梁氏の日課は香港紙をくまなくチェック、
批判的な新聞に全面広告が掲載されると、フェスブックに企業名を投稿、
「出稿を見送らせる」ように暗に圧力をかけています。正に言論の天敵です。
それに怒った市民がネット上で資金を集めるクラウドファンディングで掲載料を賄った。
「梁さん、あんたはできるだけ早く北(中国本土)へ行き、習さんと交代しなさい」と
皮肉ったのです。アップル・デイリーもなかなかやるじゃないですか。
しかし、同紙の発行部数は10年前の三分の一で約11万部。
デジタル化による新聞離れと、政治からの風圧が加わり、
広告収入は3年前の半分以下だと言う。
新聞社の気概と役割はよく理解できますが、
政治の圧力は圧力としても、アジアでも新聞衰退の流れは止まっていないことが、
よくわかります。アップル・デイリーには頑張って欲しい。
そんなアジア情報も含め、日経新聞紙面って、ますます充実しています。
私がお願いするのも、変な話ですが、社会の荒波で必死に立ち向かっているあなた、
ぜひ、日経新聞を読まれるべきだと思います。Goto

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