自動運転化を急げ。

「朝行って来ます」と家を出て骸で帰る……交通事故死ほど無残なことはない。
何とも由々しき社会問題に発展しています。
何がですって。高齢者が引き起こす交通事故です。
古希を過ぎた私も「高齢者は運転免許を返納せよ」との声に
「うぅ〜ん」と唸ってしまいます。
確かに、自分だけは大丈夫だと思いたいのですが、
やはり、冷静に判断すると、運転操作が、どこかぎこちなくなっています。
例えば、緩やかなカーブでも、対向車との距離間でも、夜間の車間距離の保ち方でもふと、
大丈夫かな……などと不安に思うようになります。
「車ほど暮らしを豊かにする乗り物」はありません。
目的の時間に目的地に自由に自分で行くことができます。
こんな素晴らしい「文明の力」はありません。
ましてや、公共交通機関が脆弱な地方においては、何物にも変え難い「生きる源」です。
杉良太郎さんが「免許証返納」をしました。さすが、人格者です。
でも、考えてみて下さい。都会に暮らす彼から、自動車を取り上げても、
財力もあり、タクシーにも乗れるでしょう。専属の運転手も雇えるでしょう。
しかし、地方で暮らす市井の我々から車を取り上げたら、生活圏はますます狭くなります。
でも、このまま、高齢者が運転を続ければ、今まで想像だにしないような、
事故が頻発することは間違いありません。さて、どうするか。
話変わりますが。
サウジアラビアって、世界で唯一、女性に運転免許を与えなかった国です。
昨年6月。解禁となり、ハンドルを握る女性ドライバーが一気に増えました。
「好きなとき、好きところへ行ける。運転ひとつで人生が変わった」と喜ぶ女性は多い。
サウジアラビアの狙いは「女性の社会進出を進めて経済を活性化させ、
石油依存からの脱却を目指し、労働力に占める女性の割合を30%以上にしたいと。
しかし、現実は根強い反対する動きがあり、思うように免許を取得できないようです。
かたや、身体能力や、運転技術に疑問が生じ、事故の多発を防ぐには免許証の返納が
話題となり、かたや、女性の運転を安易に認めない国がある。
世の中広いと思うのだが、解決方法は、ひとつです。
人間が運転などしなくとも、車が自動で、目的地に安全に
運んでくれるようになれば良いってことです。
国も自動車メーカーだけに研究させるのではなく、「国家的問題」だとの認識を一層強め、
自動運転化に全力を上げるときではないでしょうか。Goto

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