「夏越のごはん」

今日で今年も半年が終わりました。健康に感謝し、下半期に備えます。
季節の移ろいは如何にも速くないですか。
今日は6月末。今年も半年が過ぎます。この半年、私はいったい何をやっていたのだろうか。
頭をめぐらしますが、梅雨空を見上げ「うぅ…ん」と唸ってしまいます。
でも、仕事や自己鍛錬は思うに任せませんでしたが、
ただ一つ、これが一番かも知れませんが、半年間、大病もせず、
元気で、半年を過ごせました。その意味では感謝、感謝です。
「歳月人を待たず」と申したら良いのか「光陰矢の如し」です。
過ぎ行く日々をもっと、もっと大切にせねばならないのに、
実に雑駁に、無駄にやり過ごしているのではないか……
と反省してみても、過去は戻りません。まずは「今日を、今という時間を」
焦らず、丁寧に使いたい、そうです。後悔のないように、今やれること、
やらねばならないことを一生懸命やることしかありません。
昔の人はたいしたモノですね。
折り返し点で、半年間積み重ねたであろう罪穢れを祓い清め、
明日からの下半期を気合いを入れて生き抜こうと行事を催しました。
どんな行事かと申しますと夏越の祓い」です。
神社で「茅の輪」をしつらえ、これをくぐり心身を清めます。
神さまが「茅(ちがや・イネ科の多年草)で作った輪を腰につければ
病気になることはない」という神話に由来するならわしです。
私の子供の頃は近所の神社でも毎年行われていましたが、
最近はとんと聞かなくなりました。でも続いているならば宣伝不足、広告会社の責任です。
廃れた原因がそんなモノは迷信だと神社に行かないからだとするとそれは間違いです。
節目は大切です。節目にケジメが付けられない人は、だらだらと時を無駄にします。
最近では神社に行って「茅の輪」をくぐれない人のために、
こんな「夏越の祓」が新たな行事で始まりました。
その名は「夏越ごはん」です。各地の飲食店やスーパーでも取り扱うように。
「ごはん」っていうのですから。栗や豆の入った混ぜご飯の上に
「茅の輪」をイメージした夏野菜入りの「かき揚げ」を載せ、
生姜を効かせたおろしだれをかけて食べます。そうすると「茅の輪」をくぐったことに。
かき揚げで夏バテ防止、旬の夏野菜、ミョウガやゴーヤ、オクラで健康維持、
豆と栗で元気に。下半期、健康で頑張れ、そんな願いが込められています。
私も今夜は「夏越ごはん」を食べて、明日からの半年を悔いのないよう元気でと思います。Goto

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