教師や教職希望の学生に新聞を購読してもらうのは、当然ですね。
大丈夫かなぁ。やはり少しズレている気がするのですが。
2020年度以降、小学校から順次実施される新学習指導要領では
教育課程全体の理念を示す総則に「新聞の活用」が初めて明記されました。
そうなんです。「新聞を教育に」(NIE、Newspaper in Education)活動が実り、
新聞を使った授業が教育の現場で具体的に実施されることになったのです。
新聞業界関係各位のくだんの努力が実を結んだのです。
新聞離れを防ぐ根本は子どもが新聞に親しむことに尽きます。
「おめでとうございます」と申し上げます。
さて、授業で「NIE」がスタートするわけですが。弱ったことが……
いや、少しズレていることが現実化しています。
そうなんです。新聞を読まない、購読していない教師が増えている事実です。
学校の図書館には大概の新聞が配達されますので、
そこでページを捲れば、何とかなるのでしょうが……
日常的に新聞を読まない教師が「NIE」となると、やはり、おかしいと思いませんか。
ズレていると思いませんか。
それと、「教員を目指す」学生の「新聞離れ」が顕著なことです。
昔、「戦争を知らない世代」が問題になったことがありますが、
戦後74年。戦争が風化し「北方四島」は戦争でしか取り返せない、
なんて、アホなことを平気言う若い国会議員もいる時代です。
新聞を知らない世代が、教師になって、新聞を活用して授業できるのか。
如何なモノかと思いませんか。記事内容で授業をするのですから、
新聞そのモノを知らないという表面的なことは関係ないかも知れませんが。
どんな記事をどのような視点で、活用するかとなると、
「新聞とは」の根本を知らねばズレるのではないでしょうか。
「社説」を使ってみるとします。社説は新聞社の主張です。
新聞によって考え方が違います。そうなると、新聞社のスタンスを知る必要があります。
でないと、偏向教育の誹りが免れません。
社説以外の記事でも、事件などの報道は別にして、どんな記事を選ぶか。
どんな論調かを踏まえて取り上げねばなりませんね。
その意味においても、新聞を知らない教師が新聞を活用しての授業には
無理があるのではないでしょうか。
いよいよ、「新聞を教育に」の時代に入りました。
新聞業界各位には、少なくとも、教師を目指す大学の教育学部には、
全生徒宛に新聞を配り、日常的に読む習慣を身に付けさせねば、
このズレ、違和感は解消しないと思うのですが、Goto
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