子ども食堂

自治体がお膳立てし、高齢者にひと頑張りして頂くのはどうでしょうか。
地域の子どもに無料または低額で食事提供する子ども食堂が、
全国で3718ヶ所、この1年で1.6倍なったと、
NPO法人「全国子ども食堂支援センター」が公表した。(多少眉唾の気がしますが)
「子ども食堂」と聞くと、東海テレビが制作、フジ系列で2017年10月から11月、
第2話が2018年12月から19年1月まで放送された「さくらの親子丼」を思いだす。
古本屋の主人、九十九さくら(真矢みき主演)が、問題を抱えた子どもたち、いや若者たちに
無料で「親子丼」を食べさせるドラマ。世相を睨んだ味のある番組で、
土曜の深夜枠「大人のドラマ」での放送がもったいない素晴らしい内容でした。
NPO法人は「子ども食堂を貧困問題と捉え、地域の子どもたちの
居場所として広がっている、この調査結果では6つの小学校区で1ヶ所の割合だが、
小学校区単位に1ヶ所が必要、行政の支援が欠かせない」と語る。
埼玉、滋賀、高知の各知事も「小学校区に一つ」との目標を宣言、
埼玉県では県内800ヶ所の開設に向けて積極的な支援策を展開している。
具体的には「子ども応援ネットワーク埼玉」のホームページを設け、
企業や社会貢献として空家を活用したい個人などと
子ども食堂の運営者や開設希望者をつなげるマッチング活動を続けている。
その結果、埼玉県では176ヶ所、昨年度の2.1倍に増えている。
他にも子ども食堂が多い都道府県は東京488、大阪336、神奈川258、
兵庫188、埼玉、沖縄164、北海道161、愛知140と続く。
沖縄を除き都市圏が多いのが特徴である。
さて、です。このように全国各地で設けられ、今後も伸長するであろう「子ども食堂」
あなたはどう思われますか。我々の子どもの頃、戦後直ぐの話ですが、
事情があって、夕飯が食べられない子がいると、近所で誘い合って一緒に
食べたものです。そんな善意はごく当たり前、それが日本的な地域社会の姿でした。
女性の社会進出が叫ばれ、親が共に働く時代です。
「働き方改革」で時短が進み親が「定時に帰ったとしても」
子どもの夕食には間に合わないのが現状です。「子ども食堂」があれば、
親の負担も軽くなり、子どもの居場所もできる。良いこと尽くめです。
しかし、「子ども食堂」を支えているのは、「善意のボランティア」が現状です。
九十九さくらさんたちです。果たして長続きするのか。
埼玉県の例では年間に1割は運営を休止するそうです。
同時に法的な整備もありませんので、自治体の支援にも限界があります。
しかし、現実には「お腹を空かして夕飯が食べられない」子どもがいる。
私は思うのです。子どもが満足な食事を与えられない状況が慢性化するなど、
以っての他です。
「国民の生活を保障する憲法」に反するのではないでしょうか。
政治が前面に出て、国が法整備し、早急に対策を立てるべきではないでしょうか。
いや、それでは遅い。まずは、都道府県に「対策室」を設置させ、できる小学校区から、
「子ども食堂」を設置すべきではないでしょうか。
イスラエルに「キブツ」という集団農業組織があります。
「キブツ」では、子どもは誰のモノでもない。その組織の宝物。
だから、組織で育てるという考え方をしています。
暇な高齢者が巷に溢れています。
彼ら彼女らにその任を担わせれば、良いではないでしょうか。
彼らは、あの貧しい時代、食べ物を分け合って生きた時代を知っているのですから。
設置数を見て、愛知県に「子ども食堂」が意外と少ない。
我が社が発行する「ハッピーメディア・地域みっちゃく生活情報誌」で、
啓蒙、促進活動ができればと思う。Goto

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