8050問題

親のスネがかじれなくなるまでほっときなさい。
お叱り覚悟で、8050問題に斬り込んでみたい。
「8050」問題とは、80代の親が50代の子の面倒を見ること。
どういう基準かは別として「50代の子」とは男性を指す。
45歳から54歳までの「親同居未婚・非就業者」男性、2015国勢調査で23万4639人。
05年の調査からの10年間で1.5倍に増加した。4年前の調査です。
あくまでも推定ですが、15年調査では40歳から44歳で約15万人が予備軍、
現在では日本全国で40万人以上の男性が50歳前後になっても、
働かず、結婚もせず、親のスネ(年金)をかじって生きていることになる。
どうして、40万人もの男性が、50歳前後と言えば、大人です。そうじゃないのかなぁ。
日本の社会は優しい。彼らの扱いは「子供」(幼子)らしい。
彼らはバブル崩壊後の新卒者世代。この時期は「就職氷河期」だったせいで、
待遇の良い仕事に付けなかったから、非正規雇用やニートになるケースが多かった。
だから、こうなっている人が多いのです。可哀想でしょ。
中高年引きこもりと重なる世代でもあり、安定した就労や自立できないと
今後も引きこもりが深刻化しますね、当然です。政府が、お上がなんとかせねば
いけません。日本は世界に類のないポピュリズム政治です。なんとも優しい国ですねぇ。
政府もこの事態を重くみて経済財政運営の指針に「就職氷河期世代
支援プログラム」を「骨太の方針」に盛り込んだそうです。
柱は、今後3年間30代半ばから40代半ばの正規雇用者を30万人増やすとの
数値目標を明記、更にハローワークでの専門窓口設置や、短期間で資格を取得できる
プログラムの創設などに取り組む方針だそうです。
政府としては、精一杯の施策でしょう。
でもです。世の中の景気が悪かったからと、学校を卒業してから、20年も30年も、
なんだかんだと理由を付けて、ろくに働かなくても親に食べさせてもらっていた
大の大人、それも男が、ハローワークで技術を身に付ければ、職を斡旋します。
なんて言われて、「ハイお願いします」なんていいますか?
家でゴロゴロしている40代の倅に手を焼き、死んでも死にきれぬと、
パートやアルバイトで日銭を稼ぎ大人の子どもに貢ぐ親の姿が可哀想でなりません。
こんなこと言うと、優しい社会を標榜する人たちが「人道主義」に反すると憤るでしょうが、
8050問題の元凶は親の長生きです。親が元気だからです。
死ぬまで、大人の子供にしがみつかれるのは元気で長生きしている親の責任です。
私はズバリと申します。政府は何もするな、ほって置きなさい。
政府が親のように、痒いところに手の届く施策を打っても役立ちませんから。
親が死ななければ、わからないのです。
私は毎朝、ウォーキングの途中で、時々スズメにパン屑を撒きます。
やっと飛べるようになった雛が親鳥と一緒に啄ばみに来ますが、
最初のうちは、親鳥が嘴にパンを詰め、雛に口伝えで食べさせますが、
10日間もすると、雛がどれだけ欲しがっても餌は与えません。
むしろ、雛を突き放します。仕方ない雛は、自分でパンを啄むようになります。
それが自然の理です。自然の理が外れた子育てをした親は
死ぬまで、その子の面倒を見るものです。そして、自分が死ねばその子も死ぬと
覚悟すべきです。人間社会は一見、無責任な「人道主義者」が慈善事業の必要性を説きますが、
健康な大人の男をいつまでも、構ってはいません。それが世間です。
引きこもりか、怠け者かはわかりませんが、
どんな厳しい環境下、不利益な状況下においても、同世代の大半は、
理不尽に耐えながら、社会を必死に生きているのです。
政治は、そんな頑張る人たちにこそ、あるいは未来ある人たちに、
日を当てるべきで、8050など政治課題、問題にすべきではない。Goto

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