コンビーフ

マグロフレークとコンビーフの缶詰は備蓄の定番です。
缶詰のマグロのフレークって食べたことがありますか。
団塊世代は、小学生時代に給食が始まりました。
中学生では途中から給食が始まりました。
高校の頃ももちろんありませんでしたので、弁当持参が普通でした。
校内でパンが売られていました。上級生から先に購入するものですから、
下級生は、何と申しましょうか、売れ残りになったパンしかありませんでした。
弁当箱に仕切りがあって、おかずが入っている弁当は裕福な家の子で、
大概は弁当といっても、白米に梅干しが一つ乗っているだけでした。
俗に云う「日の丸弁当」です。おかずは殆どが缶詰でした。
その定番が、マグロのフレーク。甘辛く煮込んであり、食欲盛りには
最高の缶詰でした。その味は「青春の思い出」として
頭と申しますか、口でしょうか、心に残っています。
今でも、スーパーやコンビニの缶詰コーナーを通りますと、
酒の肴に鯖の煮付けとか、秋刀魚や鰯の缶詰が人気ですが、
やはり、マルハのマグロのフレークが目に止まります。
私は安価なマグロフレーク派でしたが、多少余裕のある奴は、
「ノザキのコンビーフ」を持ってきていました。
温めないと、脂分が白くなって肉にこびりついていて食べにくいのですが、
あの線状の肉、独特の風味が高級で、マグロフレーク派には羨望でした。
缶が良かったですね。T字の形をした独特の缶切りで、巻き込んで蓋をあける。
級友がクルクルと回しながら巻き込んで缶を一周させる姿を、
お洒落な感じがして羨ましく眺めていたものです。
そのコンビーフの缶詰が、パッケージを刷新、缶詰の底部分の
シールを剥がして缶を開ける方法に変えたそうです。国産のコンビーフは
戦後の何もない時に「牛肉」を加工してタンパク源にした商品で
私が生まれた1948年に発売されました。当時は瓶詰で、庶民には遠い食品でした。
50年に牛のマークを付けた現在のスチール缶になりました。
形がマグロフレークなどの缶詰と違い、台型になっていて、
「枕缶」と呼ばれていました。今もそうですが。この愛着あるコンビーフの缶詰。
お客様の「開けづらい」との声を聞いて刷新したのですが。
これだけの暖冬が続くこの頃です。
万が一に備え、マグロフレークのほかに、
缶が簡易に開けられるようになり賞味期限が以前の捲き取り方式から半年以上も長くなった
栄養価の高いコンビーフも備蓄に加えてみようかと思います。
それにしても、発売から72年とは驚くほど息の長い商品です。Goto

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