新聞の購読者数が音を立てて崩れているのに、全く危機感がない。
4月6日は「新聞の日」でした。ですから、今週は「春の新聞週間」です。
このブログ、テーマは「新聞を読もう」です。
コロナ騒動でどの新聞も紙面の大半が「埋め尽く」されます。
情報が同じですから、記事内容も大方が同じになります。
それは当然のことですが。果たしてそれで良いのか。
どんな重大なニュースであろうとも、新聞には新聞の視点が必要ではないのか。
他紙と比べる人は少ないかもしれないが、違いと申しますか、個性を発揮して欲しいです。
6日の紙面です。読売と毎日は「新聞週間です。新生活が始まる時期に合わせ、
各界で活躍する3氏に、活字と触れ合うことの重要性や日頃の情報収集方法、
新聞に対する思いを聞いた」として、五輪の映画監督・河瀬直美さん、柔道男子
日本代表監督・井上康生さん、女優ののんさんの談話を掲載しています。
これは日本新聞協会からの配信で、ローカル紙にもこの3氏の談話が掲載されています。
まぁー、協会としての統一した取り組みですから、これで良いのでしょうが。
新聞そのものが窮地のこのご時世です。「果たしてそれで良いのか」疑問です。
しかし、さすがと申し上げると、上から目線のようで恐縮ですが、
例年なら他紙と同様に協会のお仕着せ記事を掲載していた日経新聞が、
今年は全く違った紙面構成で「春の新聞特集」を組みました。
もちろん、3氏の談話も掲載されています。でも内容は他紙とは全く違います。
論説委員長名で「新聞ジャーナリズムに求められる課題に触れ、信頼性が高い今こそ、
取材力・編集力を強化し新聞コンテンツに磨きをかけると同時に、新たなメディアを
駆使していかに多くの人々に、それを届けるかに尽力せねばならない」と
新聞週間だからこそ、新聞のあり方と課題を熱く語っています。
更に特集では、日経電子版が10周年、2020年をデジタル化「第二の創刊」と位置づけ
紙面に先行して電子版で記事を配信する「デジタルファースト」を貫くと、
日経新聞に日経デジタルが挑む宣言もしています。
私は思うのです。名指しで恐縮ですが。
新聞週間は今年で18年目、目的は若者を中心とした無購読者に新聞の購読を
呼びかけることです。毎日や読売の「新聞週間」の特集紙面から、目的を貫く
覚悟が全く読み取れません。危機感が全く伝わらないのはなぜでしょうか。
重大なニュースになると同じ記事内容しか掲載しないのと、
一脈通じるとしたら、それこそが、4月6日は4(よ)6(む)の語呂合わせで
「新聞の日」とする程度の軽薄さでしかないのでしょうか。Goto
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