新聞科学研究所に思う

新聞記事は読んでためになると思っているのは奢りではないでしょうか。
「オマエは日本新聞協会のプロジェクト・・・新聞科学研究所に恨みでもあるのか」
「新聞の普及を目的としているのだ、オマエの新聞命(しんぶんいのち)
新聞を読もうとの思いと同じじゃないか」・・・「なぜ、拘るのか不思議だ」
このブログで、度々新聞広告の形で「新聞を購読するとこんな効果がある」と
訴える「明日も読む理由がある・・新聞科学研究所」なる団体に疑問を投げ掛けています。
そのことへのご批判です。
そう言われれば、目くじら立てて、ブログに書くほどのことではないかも知れませんが。
仄聞するところ、新聞発行の肝である「宅配制度」その大元である「新聞販売店」が
経営の行き詰まりから、配布員の不足から、後継者がいないなどから・・
廃業が急速に増えています。
日本の新聞社は独禁法の「再販制度」により販売価格が守られています。
山間部でも離島でも朝夕配達され価格は均一です。日本独自のシステムです。
それが日本の日刊紙の最大の特徴です。その販売店網が崩れたならば、
新聞の機能が損なわれ、新聞の役割や使命が果たせなくなります。
宅配制度を維持することは新聞社の死活問題です。
新聞科学研究所はそのことを理解しているのか?疑問です。
7/4・読売新聞に掲載された新聞科学研究所の広告は「新聞を購読している人と
非購読者」では防災を意識している人の比率が21,1ポイントも差がある。
理由は「世の中に災害が多いことを知っているからこそ(新聞を購読していると
世の中に災害が多いことを知っているのだそうだ)いつか自分にもと・・いう意識が
芽生えるのだ。だから新聞を購読していると災害の認識が・・新聞を読むことが重要だと。
豪雨被害で山間部が甚大です。
多くの高齢者が被災しています。
それは新聞を購読していないからですか。
災害時は情報が命です。知っていることは防げるが、知らないことは
防ぎようがない。もしもの時に備えて食糧や生活用品を蓄えておくのも大切だが、
情報の備蓄も勧めておいてほしい。新聞を読むことが情報の備蓄であると。
これって新聞の奢りと違いますか。
ネットが情報源のトップと言われて久しい時代です。高齢者はテレビからの情報です。
新聞を購読していないからといって、災害情報に疎いとは到底思わない。
新聞の内容と申しますか、解説とか社説、論調など、新聞社の主張が
総花的で特徴がないこと、上から目線で「新聞ほど価値ある情報」を提供する
メデイアはない、そんな思い上がりが「新聞科学研究所」の姿勢ではないでしょうか。
私は新聞科学研究所のやるべき仕事は二つだと思う。
一つは購読者の分析であり、読者はどんな記事に興味を持って読んでいるのかを
化学的に分析すること。
もう一つはその裏腹で、今の日本人はどんな情報を求めているのか、
新聞に掲載すべき情報は何か「日本人のライフスタイル」を科学的に分析して
紙面に反映させるための提言をすることではないでしょうか。
「再販制度」で守られているはずの販売店が離散するのは、
新聞の購読者が減少しているからではない。新聞そのもの内容が読者も
そして販売店も離反させているのではと思う。Goto
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