コロナ禍以前の広告を審査するのは興醒めでしょうね。広告はシンプル イズ ベスト。
恒例の読売新聞広告大賞(2019/4〜2020/3)が発表になりまた。
第36回目です。コロナ禍の直前までが審査対象です。
何となくですが、隔世の感がありませんか・・・・
グランプリに輝いたのは2020/1/1付の東京五輪を応援する「DNP」の広告です。
イノベーションは、このような形で突如現れる・・・クラウチングスタートを
1896・アテネ五輪でひとりの選手が実践。今までの常識を覆して金メダルを獲得したのを
イノベーションの結果と称賛しています。
コロナ禍がなければ・・・・この広告も「一段と輝き」を放つのに・・・
来年の開催も危ぶまれる今日この頃。なぜか虚しさを覚えます。
しかし、コロナ禍を乗り切るには、あらゆる場面で従来の手法にはないイノベーションが。
そう思うと、この広告には・・・価値があります。
この広告を「グランプリ」に選んだ選者各位の顔ぶれと選評を読みますと、
やはりコロナ禍の影響でしょうか。どこかしこに、奇をてらっていない無難なモノ。
かぶいてない広告を選ぼうとした痕跡が伺えます。
広告って、もっと自由で破天荒なモノなのではないでしょうか。
たとえ社会がどのような困窮状態であろうとも。
その意味では、準グランプリとなった「宝島社」の「いじわる婆さん」の
キャラクターを活かして超高齢社会に向けてのユーモラスなメッセージの方が
グランプリに値するのではと思う。
高齢者はコロナを怖れて「自粛」をしなさいとの社会のメッセージに対して、
「やなことは見えない」「メンドーなことは話さない」「つごうの悪いことは聞こえない」と
反発する高齢者の方が真っ当で面白いじゃないですか。(後づけですが)
読者大賞に輝いた・・・行田市にあるギネス世界記録認定の「最大の田んぼアート」で
表現したラクビーW杯日本代表を応援する大正製薬のみんなの想いを胸に
「ファイトイッパツ」の方が、ストレートだし、嫌味がなく、変に専門ぶった
解説も必要なく豪快な作品だと思う。
私の率直な感想ですが。
選者はクリエイター・アートディレクター・コピーライター・写真家・作詞家など
広告に関するプロのみなさんたちです。専門家の目からみれば、ストレートな
広告候の広告には興味がないようですが、広告はシンプル イズ ベストだと思います。
コロナ禍以前の広告を審査するのは大変だったと思います。
「広告は社会の写し絵」です。興醒めは仕方ないのですが、
読者の目の方がと思うと、広告の専門家とは、広告とはを考えさせられます。Goto
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