児童虐待がない社会のために・・・防止活動を使命として続けます。
深い愛情があるからこそ距離を保って子どもと接する。
「父親である私は三交代勤務をしながら、
ひとりで3人の子どもを育てている。
夜勤があり、幼い子どもは保護者なしで夜を過ごすこともあった。
当時は、子どもたちだけで夜中に家を出て回っていたようだ。
近所の家の自転車に勝手に乗るなど、いたずらをするようになった。
児童相談所や警察に通報があり、児童相談所を訪ねた。
今の仕事を続けていては、十分に子どもたちを見ることは不可能。
それは自分でも分かっていた。でも「子どもを施設に預けて、休日に家族で会う方法は?」
という提案を、直ぐには受け入れられない。理解していても、心が追いつけないのだ。
児童相談所の人は「子どもを思う気持ちは、伝わっています」と、
ゆっくり私の心の動きに付き合ってくれました。
はじめは、取り締まられるような気分だった。そうじゃない。私たち家族にとって
いちばん良い方法を一緒に考えてくれているんだ。そう気づくと道が開けたようだった。
いまは、子どもを預け、週末になると4人で食事に出掛ける。
公園でキャッチボールする時間もできた。まわりに迷惑はかけたけれど、
成長した子どもたちが地域に恩返しをしてくれると信じている。」
この文章はついつい虐待に走らざるを得なかった父親から取材しました。
児童相談所がこの親子に寄り添って導きだした一つの解決方法です。
我が社の三重県で発行する地域みっちゃく生活情報誌10月号。
9誌・65万部に掲載した「みえ 児童虐待防止法運動」の記事です。
今年の上半期、全国の児童相談所が対応した虐待は9万8814件。
前年比で10%増えました・・・メディアは過去最悪だといいますが、
私はそうは思っていません。国が中心になり、全国の自治体や児童相談所の
啓発活動の結果で増えていると思っています。
我が社では三重の他に「岐阜・名古屋・愛知」でも・・誌面を割いて、
まずは「虐待ではと思ったら189番」に連絡を、との活動を
「社会課題と向き合う」との理念のもとに続けています。
折しも11月は厚労省が推進する「全国児童虐待防止法月間」です。
我が社は地域みっちゃく生活情報誌を全国で890万部をご家庭にお届けする義務として、
児童虐待のない社会をめざして「189番認知活動」を一層強化する所存です。Goto
コメント