クラスター

やれることはやっていた・・・という慣れも怖いですね。
11月に入りましたね。もう11月です。早いですねぇ。
今年・2020年は変な年になりました。大型クルーズ船がコロナを運んできたのが2月。
我々の日常が奪われて10ヶ月になろうとしています。
人間は「慣れ」の動物だといわれます。
10ヶ月間・コロナ・コロナで明け暮れる日々を過ごしていますと、
どうなんでしょう。感染者の数にも興味が薄くなり、専門家の警鐘を聞いても、
あっそうですかと聞き流すようになります。
日常でも、マスクを着けるのは当たり前、消毒・手洗いは生活の一部に組み込まれ、
人との距離も自然にとるようになり、集まりは避けるのが普通になりました。
コロナ禍に「慣れ」てきたのでしょうかねぇ。
さいたま市で74人の劇団クラスターが発生しました。
劇団側は稽古場での感染予防対策に万全を期していた。
参加者の検温・手洗いの徹底、ドアノブや手すり、床や音響機材の消毒を徹底。
稽古場には窓が6ヶ所あり、ファン3台を使って1時間に1度は
10分以上の換気をしていたそうです。
市の保健所所長は「やれることはやっていた」と評価しているのですが・・・
「緊急事態舞台芸術ネットワーク」など演劇界の感染予防ガイドラインには
劇場や稽古場では常時「換気に努める」とあります。当該の劇団は「大きな音をだす
ミュージカルの稽古では、騒音対策との両立が非常に難しいのが現状」
賃貸の雑居ビルにある小さな劇団では常時換気が可能な広い空間で稽古するのは、
予算的にも不可能だと・・・
どうも・・・窓はあるが解放できず、換気の回数にも限界が、
同時に、演劇の性格上、常時マスクやマウスシールドを着けていては稽古にならない。
つまり「やれることはやろう」と努力はしていたのだが・・・本音のようです。
と考えますと、ガイドラインを厳守するのは弱小の劇団などでは公演は
できないってことになりますが、方法としては、PCR検査を繰り返しながら、
稽古するしか道はないってことになります。
11月です。コロナ・コロナで10ヶ月。
それでもまだ、あちらこちらでクラスターが発生するありさまです。
検査体制の整備って、感染拡大が始まった5月ごろから声高に言われたのですが、
その声も聞こえなくなりましたが・・・
「やれることはやっていた」それも「慣れ」になってはいないでしょうか。Goto

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