政治とは現実の延長にしか理想はない・・と思うのですが。
なんとなくですが、無性に腹が立つのです。
一部の新聞の「菅政権」への上から目線での批判に対してです。
菅首相には理念がないとか、国家観が見えないとか、答弁が曖昧だとか・・
言いたい放題に、嫌悪感を覚えるのです。
一々弁解するのも男らしくないので申しませんが。
政治は現実と理想の狭間にあるべきものです。
理想的や観念論、未来を語ることが政治だと思っているのは、
政治を理想化しているか、それとも政権に遠い人たちが思うことです。
でも、そのような人たちがどんな現実にも不満を持っています。
政治をあまりにも現実化しますと、即物的となりそこにキナ臭い利権の臭いがします。
政治とは理想と現実的の狭間にあらねばならないと思っています。
菅政権を現実主義者で理想がないと批判する人たちにお聞きしたいのです。
携帯料金を値下げするよう政府がキャリア3社に圧力をかけるのになぜ、批判するのでしょう。
携帯電話の運営会社は許認可事業です。不当なとは申しませんが、
一般的な企業が目指す利益を遙かに超える収益を上げているなら、消費者に還元せよと
政府が迫るのは当然ではないでしょうか。なぜそれが、菅政権の批判になるのでしょうか。
NTTドコモがデータ容量20ギガの月額料金を2980円、業界最安値水準にすると発表しました。
もちろん、携帯電話の料金は企業の裁量で決めるものです。政府に強制する権限はありません。
今や携帯電話は国民の生活必需品です。そこに手をつけるのが現実政治です。
それを批判することのどこがいけないのでしょうか。
菅政権が掲げる看板政策に「不妊治療費」の保険適用化があります。
これには厚労省が抵抗していますが、この国の最大の政治課題は少子高齢化による
人口減少です。その解決策の一助となるのが不妊治療であることが明らかです。
そこに理想の国家像が見えないなどと批判するのはなぜなのでしょうか。
政府は、地方自治体が設けているベビーシッターの利用助成金や産後ケア事業について
所得税や消費税の非課税措置を導入することを決めました。19年政府は消費増税に合わせ
幼児教育・保育の無償化を実施、3〜5歳児を対象としました。
しかし、コロナ禍で保育園が休園になり在宅育児が強いられるようになりました。
その解消に税制を改正して便宜を図る措置です。このようなきめ細かな対策を即実行、
21年度税制改正の与党大綱に盛り込むことが、なぜ、現実主義の政治なのでしょうか。
私は思うのです。政治は「国民の暮らしと命を守る」ことが何より優先されてこそ
政治なのです。いたずらに現実離れした夢や理想、バラ色な未来を語っても
そんなものは、政治とは申しません。
現実の延長、それも手の届くところを示すならば、それは現実であります。
理想に近づく唯一の道です。菅政権の施策を否定したり批判することに意味はないと思います。
メディア論調の浮ついた批判に無性に腹が立ちます。
私も現実主義者なのでしょうかねぇ。Goto
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