どんぐりコロコロ・・・お池にはまって・・・さぁたいへん。
何でも温暖化の影響だと片付けるのは簡単だが・・・
12月の上旬で紅葉は散り「どんぐり」の季節も終わるのだが、
今年の金華山は色付きを保ち、つぶらじいの木には散るはずの「椎の実」が残っています。
普通は「どんぐり」ってブナ科の果実をいうのですが。
学術名ではないので、どの木ノ実を差しているかは定かではありません。
日本のブナ科は約20種・ブナのブナ属・クリが実るクリ属・スタジイのシイ属などで、
いずれも、イガやおわんの形をした「殻斗(かくと)」に実(どんぐり)が包まれたり
はまったりしているのが特徴です(朝日・化学の扉)
この地方のどんぐりはブナの実です。昔から「どんぐり」は食べられないと言われています。
理由はタンニンが含まれているからです。しかしリスやネズミのような動物は食べます。
熊やイノシシもそうなんでしょう。つばの中にタンニンと結び付くタンパク質がでて
消化できるからのようです。
でも、全部食べられては、樹木が繁殖しませんので、
樹木の種によっても同じ樹木でも、タンニンの量にバラツキがあるそうです。
樹木と動物たちお互いの生き延びる知恵ですね。
ブナ科の樹木はどんぐりが豊作な年「なり年」とほとんど実をつけない
凶作の「不なり年」があります。どうしてそうなるのかはわかっていないそうですが、
豊作と凶作では100倍以上の差があります。
山里に熊が下りてくる理由に「どんぐり」の凶作がいわれますが、
樹木にしてみれば「凶作なら天敵が死んで数が減る。次に豊作が来ても、
天敵はすぐに数が増やせないので、どんぐりを食べ尽くせない」
豊凶は樹木の知恵かも知れません。
でも、豊凶作の周期は3〜4年だったのが近年では2年と短くなったと
森林総研森林植生研究領域の研究者はいいます。気候変動の影響ではとも。
樹木の知恵も、やはり温暖化対応ができないようです。
ということは、生きとし生けるものは、すべてが大自然の前に、
なす術が無いってことでしょうか。Goto
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