宝島社正月広告に思う

全国紙3紙に見開き広告4本・・・なにを訴えたいのでしょうか?
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懐かしい写真ですね。(写真参照)私の小学校時代はこんな机でした。
掃除当番が回ってくると、嬉々として教室の片付けをしたものです。
ウソです。ホウキを持ってチャンバラごっこ、雑巾を投げ合い・・・
叱られ、バケツを持って廊下に立たされてばかりでした。
そんな、時代を思い出させる懐かしい写真に・・・
「言われなくても、やっています」
感染拡大は、個人の責任だそうです。宝島社
1/7付・朝日新聞の見開き広告です。どんな意味があると思いますか?
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もう一日前の1/6付・・これも朝日新聞の見開き広告です。(写真参照)
うたた寝するおかみさんと、うつらうつらする旦那さん・・の絵です。
「ねちょりんこ、ダメ」
濃厚接触による感染拡大は、個人の責任です。宝島社
この二日続けての広告。コロナ対策に引っ掛けた内容ですが。
どんな意味があるのでしょうか?どなたか教えて下さい。
えっ・・・みりゃわかるだろう。感染拡大に注意ってことです。
それは見ればわかりますが、果たしてそうでしょうか?
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同じ1/6付の日経新聞です。もちろんスポンサーは宝島社です。
6日付ですから、正月広告ですよねぇ。
官憲が大衆を弾圧する絵柄です。ロシア革命の雰囲気です。
コピーは長いですが・・
「暴力は、失敗する」
乱暴者に押さえつけられている人へ
脅しや騙しや虐めにたじろぐ人へ
良識あることで損させられている人へ。
歴史は示唆しています。
愚かなリーダーたちの横暴は、やがて失敗を迎えることを。
なぜなら彼らは、どんな言葉で取り繕っても、
要は「ラクして早く済ませたい」「違う意見は気にくわない」
もしくは単純に「威張りたい」だけだから。
暴力は確かな知性を持ってバカにして、
失敗するのを見届けましょう。
この意味も良く理解できないのです。
香港の民主主義を破壊する中国政府のことですか。
それとも、世の中全般の暴力のことでしょうか。
コロナ禍で暴力が蔓延っているとの意味でしょうか。
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もう一つです。同じ1/6付・読売新聞に掲載された宝島社の広告です。
小僧が怒り狂っている銅像に・・・こんなコピーが
「君たちは腹が立たないのか」
音漏れしているやつ。傘の持ち方なってないやつ。
スマホ見ながら自転車乗るやつ。
まず、いちゃもんつけるやつ。なんでも隠そうとするやつ。
すぐ嘘つくやつ。すぐ戦争しようとするやつ。
この社会の息苦しさは決してあなたのせいではない。
いきすぎた忍耐は、美徳でもなんでもないから
理不尽にはきちんと怒ろう。不条理には声をあげよう。
怒りを笑うな。怒りとはエネルギーだ。
前例を打ち破り何かを生み出すためのパワーだ。
怒ることから世界は進む。
今年こそ正しく怒ろう日本人。宝島社
長いコピーを読んで頂いてありがとうございます。
理不尽には怒りを持てって、いっているのですが、
この広告も「今年こそ」といっているのこの一年の抱負なのでしょうね。
私は宝島社の広告にはいつも感動し、新聞広告の力を学んでいます。
同時に担当する広告代理店の社会を鋭く切り裂くクリエーターの感性に敬意を表しています。
でも、今年はどうしたことでしょう。
紙面は踊っているのですが、どうもピンとこないのです。
コロナ禍で苦しむ国民に宝島社は読者に何を訴えたいのでしょうか?
あなたはどう思いますか?Goto

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