三方よし・・・政治が知恵を出して欲しいものです。
知恵ってこういう時に出すものではないでしょうか。
米国産牛肉の輸入量が急増・・・国内の畜産業の保護を理由に結ばれていた
日米貿易協定でのセーフガードが発効され関税が25.8%から38.5%に引き上げられます。
協定の内容は20年度基準の24万2000トンを超えた段階で、セーフガードが適用されます。
2月末時点で23万3112トン、基準の96%に達しました。月々の輸入量は2万トン前後で
推移、このままでは発動は免れない状況です。
国内産の牛肉に比べ4割程度廉価である米国産牛肉は、高齢者の肉食ブームなどもあって
家庭の食卓を賑わしています。また牛丼や焼肉など外食産業でも広く浸透しています。
食肉卸大手の担当者は「発動を想定しての価格を提案している」と。
小売価格に転嫁される可能性が高いようです。
なぜ、こんなことになったのか。
米国産と並ぶ輸入先の豪州牛肉が干ばつで生産量を減らしたため、
輸入量が10%ほど減った結果、米国産に切り替えが進んだからだそうです。
つまりは自然災害のとばっちりが米国産に跳ね返ったってことです。
このまま、関税が10%上がれば、バイデン政権も自国の産業保護に力を入れています。
米国生産者の反発は必至です。拗れる可能性があります。4月に菅首相がバイデン政権で
初会談する海外首脳になるそうです。米国が意図的に輸入を増やしたわけではありません。
理由が理由です。ここはいちばん、・・・コロナ禍による巣ごもり生活は
新しい常態となりました。牛肉を食べる機会も増えました。
家計への影響も考慮して欲しいと思います。
中国の覇権主義は台湾を脅かしています。ここで米国との無用なトラブルを
引き起こすことは得策ではありません。それとこのセーフガードは
牛肉の輸入総量が増えたわけではありません。国内の畜産生産者を、圧迫するもの
ではありません。それに、発効期間は30日だそうです。
頑なにならないで、三方よしの知恵を出して欲しいものです。Goto
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