新聞社・広告局に喝

新聞の購読者は新聞を愛しているのです。
別段目の敵にしている訳じゃないのですが・・・
毎日6紙の朝刊と4紙の夕刊を捲っていますと・・・ついつい気になると申しますか、
首を傾げるのが、最近、頻繁に広告欄に登場する新聞科学研究所なる・・・
怪しげな団体(失礼)が発表する新聞を溢美(いつび)する内容です。
頻繁にとは・・・どういうことか。
例えば5月6日の毎日新聞の夕刊です。
8ページ立てで広告紙面に有料広告がないのです。
毎日子ども新聞の購読依頼の広告、毎日新聞が販売している「思い出ノート」の購入広告、
日本新聞協会が作品を募集している「新聞配達に関するエッセーコンテスト」の案内・・
そして怪しげなデータを元に作られた「勉強のやる気・新聞が呼び水に」と見出しが付いた
新聞科学研究所の広告です。いずれも業界用語でいうところの「埋め草広告」です。
なかでも、新聞科学研究所の広告は毎日のみならず新聞協会加盟社で、
頻繁に掲載されます。
私は思うのです。
いくら新聞広告が減少したからと言って・・・
新聞を購読している読者に「新聞を読んでいる家庭」は・・・
「勉強をやる気の子ども」が・・・・新聞を購読していない家庭に比べ
14.4ポイント高い、それは新聞が呼び水になっているからだと・・・・
そんな自己満足的な広告を掲載して何の意味があるのかと思うのです。
新聞の購読を継続して下さいと懇願しているのか、
それとも「埋め草」が他にないから、致し方なく掲載しているのか・・・
新聞社の広告局は何をしているのでしょうか・・・新聞に広告を掲載するのが広告局の
仕事ではないですか。職場放棄です。それとも世の中の流れが新聞広告を見限っているから・・
致し方ないと開き直るのですか・・・
新聞命の私です。
新聞社が新聞の紙面を無駄に使うのを座視することができないのです。
「貧すれば鈍す」と申します。例え読者が減少しても、新聞を購読くださる方は、
活字に飢え、情報と真摯に向き合う人たちです。その人たちに向って、
広告をする必要がある企業は山のようにあります。
なぜ、そんなスポンサーを自ら探し出す努力を怠って、
従来の広告業界の仕組みの上にあぐらをかいて、広告代理店に頼るのですか。
私には新聞が衰退しているのではない。新聞の作り手が惰弱になっているのではないか。
そんな気がするのですが。Goto

コメント