86年間市民の安寧を願い続けた・・石巻のシンボル・日和山・鹿島御児神社・大鳥居。
神社の入り口にある鳥居、何気なく潜るのですが・・・
鳥居はそもそも神域と人間が住む俗界とを区画するもので神域への入り口です。
於上不葺御門(うえふかずのみかど)と言い、屋根のない「門」のこと。
私の愛読紙「石巻日日新聞」からです。
あの東日本大震災から2年半後の春、初めて石巻を訪ねた翌朝、
石巻のシンボル、海側を望む小山・日和山にある鹿島御児神社に参拝しました。
その折に買い求めた御守りを今もカバンの付根にしています。(写真参照)
7年以上前のことです。房紐が傷んでは取り替えているので現在手元にあるのは4代目です。
取り替える度に神社に連絡、20個ほど送って頂きたい、と。
折に触れ「この御守は石巻の・・・」と自分なりの解説を添え、知人に貰って頂いています。
その日和山・鹿島御児神社と俗界を区画していた大鳥居が倒壊の危険があると
解体されることになりました。鳥居は建立から86年、あの大震災にも耐え、
日和山から漁師の安全を願い、そして市民の安寧を見守ったシンボルです。
私も参拝の折、あの日、この日和山には数百人に近い市民が避難したと伺い、
思わず鳥居の下から大海原を眺め、合掌したものです。
鳥居は5月22日・雨の中、関係者が集い安全祈願が行われました。
解体は地元の建設会社・遠藤建設が無償で工事を申し出て、無事に・・・
神社の権禰宜は「今日の雨は鳥居の涙雨・お別れだと思うと寂しい」、
解体工事を見守った市民からは「当たり前にあったものなので寂しい」との声が。
権禰宜は「再建してほしいとの声もあり、寄付も頂いている。
クラウドファンディングもやって、年内にも建立して新年を迎えたい」と。
あるものは朽ち果て、また新たな姿で生まれ変わる・・・諸行無常です。
クラウドファンディングでなくても良いが、
私も多少の寄付をさせていただきたいと思っています。Goto
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