雑誌は不滅です。

業界の先細りを前提にした話など関係ない。未来なんてやってみなけりゃわからぬ。
出版不況が叫ばれて久しいですね。街角から本屋さんが消えます。
色んな分野で売れ行きが悪く右肩が下がっています。
長い歴史がある雑誌が次々と休刊に追い込まれています。
でもです。本当に出版業界に未来はないのでしょうか。
雑誌の電子配信を専門にする会社に言わせますと、昨年1年間で休刊した雑誌は64誌・
今年はすでに35誌が姿を消したそうです。この会社の取り扱う雑誌は1万3千点・・・
インターネットによる雑誌の定期購読販売事業は増え続け現在70万人超の利用者があると。
なかでも購読者が急伸しているのが「週刊文春」だそうで、この一年で6千人から
倍増、早期に3万人をと目論んでいます。なぜ、デジタル週刊文春が伸びているのでしょうか。
雑誌が売れないのは「情報が遅い」「値段が高い」「わざわざ雑誌そのものを買う
のは手間が掛かる」この三重苦が原因だと編集責任者は言う。その通りですね。
では、どうすれば売れるようになるのか。強みを伸ばす。週刊文春の最大の強みは
「文春砲」スクープです。紙の媒体はスクープを連発しても三重苦から逃れられない。
ということは、三重苦を取り除けば売れるってことになります。
デジタルの世界で考えてみれば・・・そこでしか読めないものを掲載する。
雑誌より安く読める。スマホです。わざわざ買いに行かなくても良い。
となれば「稼げるデジタル雑誌」は紙の雑誌を補完することができるってことになります。
問題は「そこでしか読めない」価値あるコンテンツ・スクープをネット上に
上げれるかどうかです。文春はスクープにコストを掛けリスクを取る。記事にプライドを持ち
取材過程や書いた理由も必要に応じて丁寧に説明する・・そうすれば読者の
信頼を勝ち得て、雑誌の落ち込みを有利にしてデジタルでカバーできます。
責任者は3月に電子版を立ち上げ、スクープによる問題提起で社会的に関心が高まると、
会員は増える。記事によってはリアルタイムで見解を示すことができて「情報が遅い」
紙媒体を凌駕できる。もちろん、スクープだけではなく「雑誌」は雑誌だ・・
収益が見込みやすい「雑」モノも恐れず掲載する。「稼げるデジタルシフト」は
わかりやすくて育て甲斐があると述べています。
週刊文春は「面白い」をコンセプトに雑誌とデジタルを併用することで、
未来への生き残りを賭けているようです。
それと、私の大好きな広告をいつも新聞に掲載してくれる宝島社も雑誌の未来について
こう語っています。紙が滅びるとは思わない。ファッション誌を読む人が
ゼロになるわけではない・・・だったら読者を総取りすれば良い。さすがですね。
売れなければ売れるようにすれば良いと始めたのが「付録」です。
各ブランドと話し合って、企画から素材選びまで「どのように読者を驚かすか」
編集部が関わって毎号発行する。それが認められ女性誌のNo.1になったと。
「付録」は雑誌ではない・・・そんな批判もありますが・・・・
付録も雑誌の一部です。誇りを持って雑誌作りをしているとも語っています。
業界全体が先細りして行くことを前提とした議論には組しない。
未来なんてやってみなければわからない。・・・そうですよ、その通りです。
出版業界は不況だなんて言ってる人は、どうぞ、
この分野から立ち去って下さい。Goto

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