女性参画を進める。連合・新会長に期待します。
労働組合の中央組織、連合が女性初の会長を選出しました。
私の知るところでは、男女問題では最も保守的で権威的な組織・・それが労働組合です。
その頂点に女性が就任。まさに、ガラスの天井がぶち破れた瞬間です。
「いやいや、オマエの知る労働組合は40年以上前の組織だ。保守的とはなんだ。
家父長制の残像のような権威的とは失礼な」と憤慨されるのは、分からないではありませんが、
でも考えてみて下さい。安倍政権の折には「経団連」に賃上げ要求したのですよ。
「賃上げ要求」って労働運動の基本中の基本活動ではありませんか・・・
それを、自民党政権にやって貰うなんて、連合はそこまで、保守化したのかと、
往年の「赤い」人たちは眉を顰めたものです。
その連合が・・・ジェンダー平等や女性参画を求める・・今、この時期に
女性の会長を誕生させるとは、見直しました。素晴らしいことです。
なぜ、女性会長になったのか、想像するに難くありません。大企業の産別中心の連合です。
彼らの権力争で、おっさん連中の綱引きが激化、どうしようもなくての妥協の産物でしょう。
でもそれで善いのです。「ガラスの天井」とは天井を形成している人たちによる
自壊作用によってしか、勝ち取れないものなのです。
ガラスの天井などない組織にするのは今後の新会長の努力次第です。
ぜひ、頑張って貰いたいものです。
新会長は中小企業労組が参加する産業別労組の「JAM」出身だそうです。
連合は大企業や自治体労働者中心組織と言われています。
中小企業で働く人たちの痛みが本当にわかるのかと問われ続けています。
その壁も破ってくれるのではないか。期待が膨らみます。
そして、政党との関係です。新会長の試金石は総選挙です。
就任会見では、立憲民主党が共産党との間で「限定的な閣外からの協力」で
合意したことに「連合はこれまでも共産の閣外協力はあり得ないと主張している」と述べ、
共産と協力する立憲に不快感を示しました。
この発言は、労働組合の現場で共産とは歴史的に鍔迫り合いをしている
連合傘下の組合の偽らざる思いです。この率直な物言いに・・・
目前に迫った立憲民主の選挙戦略を見直さねばならなくなりました。
そもそもですが。権力を握っていない組織は常に内向きで組織内闘争に明け暮れます。
せっかく、ガラスの天井をぶち破ったのです。
新会長には過去の因習や仕来り、習慣を超えて、自らのカラーを発揮して欲しい。Goto
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