もしも新聞無かりせば・・・新聞協会賞

中日新聞・西日本新聞社の「愛知県知事リコール偽造事件」は圧巻のスクープでした。
日本新聞協会は2021年度の新聞協会賞を発表しました。
この賞は「優れた報道をした会員」に贈られます。
今回は6件が表彰されました。受賞各社・おめでとうございます。
朝日新聞・・・「LINE個人情報管理不備・報道」本社に新聞協会賞が。
受賞理由は「国内外の取材網を駆使し、プラットフォーム業者が大きな影響力を
及ぼすようになった社会に警鐘を鳴らした」と評されての受賞です。
国民に身近で、政府や自治体でも利用されるデジタルプラットフォーマーの
個人情報管理の不備を、朝日が得意とする調査報道で明らかにし、
政府や自治体などの情報セキュリティ体制の見直しに繋がりました。
私は便利ですからLINEを使い続けていますが・・・
知人の大半はこの報道をきっかけに、LINEとは縁を切りました。
それも極端だと思いますが、朝日新聞の面目躍如です。
協会賞といえば・・・毎日新聞です。6年連続、最多の33件目です。
受賞作は「『ぬくもりは届く』〜新型コロナ・防護服越しの再開〜」(写真参照)です。
東京本社・新型コロナ写真報道取材班の突撃取材で、パチリです。
協会は受賞理由を「宇宙服のような防護服の一見ユーモラスな構図の中に、
触れ合いを求める人々の切実な思いを写しだした。コロナ禍が続いた1年を
象徴し、読者の共感を得た」と高く評価しました。
写真と同時に撮影した動画は米グーグルが、その年の象徴的な出来事を繋いで
年末に配信する映像コンテンツ「イヤー・イン・サーチ」の
2020年日本版にも採用されたそうです。おめでとうございます。
そして、もう一つは中日新聞社・西日本新聞社の「愛知県知事リコール署名
大量偽造事件のスクープと一連の報道」です。
評価理由は「丹念な取材を通じて不正の実態を詳細に伝え、社会に大きな衝撃を与えた。
民主主義の根幹を揺るがす重大な事実を、両紙が見事に連携してあぶり出した調査報道」と
評価されました。
全国的にはどうか知りませんが・・・逮捕者も出ました。
背景にメディアの大スポンサーが介在しています。
それらの圧力を跳ね返しての大スクープです。
東海地方では、今も旬の話題です。ブロック紙の底力でしょうか。
この賞自体は恒例です。会員数が限られていますので、
相変わらずの「持ち回り」・・おざなり感は拭えませんが。
「もしも新聞無かりせば、社会は暗黒になります」・・・・
賞に値する報道が続きますよう願います。
同時に受賞された・・北海道新聞・NHK・河北新報・高知新聞に
敬意を表します。Goto
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