卒業式の定番は「蛍の光」ではないそうですね。
3月は卒業シーズンです。我が家の目の前は中学校です。
公立高校の入学試験も終わり、卒業式を迎えました。
生徒の卒業を祝いますが、雨の日も雪の日も・・毎朝校門に立ち、
「おはよう」の挨拶と共に生徒たちを出迎える教師たちに感謝のエールを贈りたい。
早朝ウォーキングの帰り(7時前後)には既に登校して、運動場周りの花壇の手入れをし、
校庭を掃除する姿を見ています。職員室は10時前に消灯されたことがありません。
教師の過重労働が問題になっていますが・・教師を聖職と見做し特別扱いするのか、
それとも労働者として扱うのか。働き方改革はそこまでは掘り下げずに、
労働時間だけを問題視しますが、教師という仕事はそんな単純なものではないと思います。
なぜ、そう思うのかと申しますと、子ども・生徒を教えるということは、教育です。
労働ではありません。喜びです。そしてその喜びには卒業式という区切りがあります。
ですから、労働時間で推し量れるモノではありません。但し、教育以外の部分に
時間を裂かれるとするならば、政治の責任で解消せねばなりません。
卒業式といえば・・・学校では最大の節目です。
校長の贈る言葉、生徒の答辞、卒業生が合唱する「仰げば尊し」
在校生が「蛍の光」を歌って送りだす。定番です。
コロナ禍で卒業式も簡素化され、別れの歌を全員で歌わないそうですが・・・
それと、驚きですが。卒業式と言えば、そうです。NHKの紅白歌合戦でも
出場歌手がゆく年を総出で歌う「蛍の光」ですが、
昨今の学校では卒業式に歌わないのですってねぇ。えっ・・・今頃何を喚いているですって。
生徒の希望を尊重して、現代の曲が歌われるそうです。
テレビドラマ金八先生の主題歌「贈る言葉」だとか「旅立ちの歌」だとか。
えっ・・それもぜんぜん古いですって。昨年まとめられた年代別「思い出の卒業ソング」では
「3月9日」がランクング1位で「蛍の光」は10位内にもランキングされていないそうです。
そう言われれば、「蛍の光」ってスコットランドの民謡「オールド・ラング・サイン」(1790)
杯を手に旧友との再会を祝うもので別れとは真逆の歌で英語圏ではお祝いの歌です。
どこでどうなったのか、歌詞が中国の故事「蛍雪の功」から引用され小学唱歌集の
収められたのが1882年。それを卒業式に始めて歌ったのは・・東京女子師範学校だそうです。
歴史があります。安易に卒業式の定番から外して欲しくはないのですが・・・
それも年寄りの懐古趣味と言われそうです。
でも卒業をテーマにしたテレビドラマやポップソングが「卒業式での
涙を演出している」のですから、卒業式が別れであり旅立ちであることに変わりはない。
卒業式を迎える生徒、送り出す先生、そして保護者各位に祝意を申し上げます。
「ご卒業おめでとうございます」ありがとうございます。Goto
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