スタグフレーション

政治の力を発揮する時ではないでしょうか。
天は容赦なく試練を与えるものですね。ガソリンが200円に手が届きます。
コンビニのサンドウィッチが50円も値上がりしました。
物価2%アップは日銀のインフレターゲットです。アベノミクス、成長の目標でした。
岸田政権は、「新しい資本主義」と称して「成長と分配」を掲げました。
分配、即ち賃上げを促すべく、過重労働で低賃金の分野に手を入れました。
そして、連合とも手を組み、企業に迫っています。春闘がどうなるのか。
ここに来て、物価が急上昇に転じました。
理由はウクライナ戦争です。西側諸国がロシアへの経済制裁を強めたことで、
ロシアとの貿易が止まり、原油や天然ガス・小麦・水産物などが値上がりして
日本も返り血を浴び始めました。
ここは、インフレになっても我慢し、ウクライナ戦争の終息を待つしか策はありません。
問題はコロナ禍の収束が長引き、需要回復と供給の混乱が生じていることです。
個人消費が一段と落ち込み、持ち堪えていた企業業績などの実体経済に
悪影響を及ぼし始めたことです。それに株価の下落も起こっています。
ロシアの国債償還の返済が滞るとなると、デフォルトに陥る可能性は大です。
そうなるとルーブルは大幅に下落します。また、米国の格付け会社がロシアの
国債価格や通貨ルーブルの格付けを大幅に引き下げました。
これって、昔経済学の教科書で習った・・絵に描いたスタグフレーションです。
世界中が経済活動の停滞と物価が上昇する最悪の経済状況になるってことです。
ロシアがウクライナに侵攻して僅か2週間での出来事です。恐ろしいです。
ここでスタグフレーションの解説をしても仕方がないのですが・・・
どうも世界同時スタグフレーションってことになりそうです。
我々はどう対処したら良いのでしょうか。
不況期なら、利下げや財政出動で景気にテコ入れを図るのですが、
スタグフレーションではインフレの過熱という副作用を生む恐れがあります。
有効な手立てが打ちにくいのが特徴です。
しかし、手を拱いていては解決しません。
まずは春闘で物価高に見合う大幅な賃上げをすることです。
果たしてその腹が岸田首相にあるのかどうか・・・
それが出来なければ、景気を下支えする財政出動しか方法がありません。
それにも限度があるならば・・・
ウクライナ戦争の早期終息のために、政治が本気になることです。
そして、落ち着くまで、暫し我慢を国民にお願いするしかない。
天は我々に耐えられない試練は与えないそうですから・・
ウクライナの国民にくらべれば、屁のカッパです。Goto

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