バイオコンビナート

政府は民間と協力して「バイオものづくり」に思い切った投資をお願いします。
いつだったかなぁ。小泉政権の時だったと記憶しています。
これからは「バイオの時代」だとバイオテクノロジーに関する研究に
拍車が掛かった時期がありました。岐阜にも市立岐阜薬科大学に生物(バイオ)
研究機関があり期待が集まったものです。(今もありますよねぇ)
その後、政権が幾度となく代わり・・バイオ研究は置き去りにされました。
それが、その当時からだと記憶していますが・・諦めずに頑張っていた研究が
ここに来て大きく日の目を見ることになるかも知れません。
素人です。うまく説明はできませんが。凄い事になりそうです。我慢して下さい。
研究しているのは神戸大バイオ生産工学研究室です。
水素細菌なる微生物を作ります。どう作るか「DNA(デオキシリボ核酸)に含まれる
遺伝子情報である「ゲノム」を人為的に変化させるゲノム合成技術を駆使して、
CO2から有機物を生成する微生物「水素細菌」を作ります。
この有機物がプラスティックやタンパク質などの素材を生み出します。
簡単に言うと「CO2を食べてプラスチックを作る微生物をバイオ技術を使って開発、
従来は石油から作っていたプラスチックをCO2から直接作ります」
コンビナートとは石油から化学製品を大量生産する場所を意味しますが。
このバイオ研究は原料を石油ではなくバイオマスで代替する・・コンビナート構想です。
日本のCO2排出量794万トンのうち化学製品の製造で排出されるのは全体的にの5.4%
プラスチックなどのリサイククルや焼却処分で1600万トンが排出されています。
プラスチックによる排出を抑制するためには植物由来で作るバイオプラスチックがあります。
原材料の植物はCO2を吸収して育つため、製造時にCO2を排出しても、
ライフサイクル全体でCO2を抑えることができます。
でも世界人口が増加、植物由来のバイオプラスティックは食糧生産をバッチングします。
この問題を解決できるのがこの「バイオものづくり」です。植物由来と比べると
プラスティック生産効率は35倍。巨大な培養設備を造れば大量生産は可能。
石油化学コンビナートに代わる「バイオコンビナート」も夢ではないと。
因みにですが、バイオものづくり技術は急速に進歩、世界市場は30年には200兆〜
400兆円規模に達すると言われています。神戸大の研究に岸田首相も視察に訪れました。
何をやっても中途半端な日本です。ここは思い切って政治の力で、バイオ研究に
力を入れ・・バイオコンビナートを夢で終わらせないようにして欲しいものです。Goto

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