折々のことば

曼珠沙華が道端に群生しています。「のちの彼岸」入りですね。
台風一過とは参りませんが・・・・今日は彼岸の入りです。
亡くなった人を偲び、祖先のお墓参りをするお彼岸は、春分の日と秋分の日・・
春と秋、年に二度ある年中行事です。23日の中日を中心に前後の三日間・・
計7日間がお彼岸となります。
私の手元にある歳時記では・・・
秋のお彼岸は「秋彼岸」や「のちの彼岸」との呼ばれます。
「彼岸」は古代インドで用いていたサンスクリット語の「パーラミター(波羅蜜多)」の
訳語で「悟りを開いた境地」といった意味合い。つまり仏様がいる迷いのない世界、
「あの世」のことです。お彼岸は、迷いのない世界に渡ったご先祖様や故人に
思いを馳せるためにあります。
今週中には仏壇の手入れをしてお墓参りに行き、墓の掃除をして・・
親父殿に現況を報告しに行かねばと思っています。
もちろん、まだまだ励みが足らないとは思っているでしょうが・・
報告には耳を傾けてくれるのではと思います。
そうそう・・季節ですね。
昨日までは気が付きませんでしたが・・ウォーキングの道すがら、
こんなところに彼岸花がと驚きです。葉もなくスッと伸び群生、
真っ赤な花と細い花弁が怪しさを醸すからでしょうか・・「死人花」
「捨子花」「幽霊花」「女郎花」などとても不穏な別名があります。
でも仏教では天界に咲く花で「曼珠沙華」の名で呼ばれています。
曼珠沙華は見た人の悪業を祓い吉兆が空から降る・・縁起の良い花です。
摘みたいとは思いませんが・・・親父殿が吉兆を齎してくれるのではと思います。
そうそう・・・新聞命(しんぶんいのち)の私です。
朝日新聞一面の楽しみは天声人語を読むこと、そして・・哲学者の鷲田晴一さんの
「折々のことば」に目を通すことです。殺伐としたニュースが目に痛い一面ですが・・
鷲田さんの言葉には、人生訓を感じます。17日で2500回になります。素晴らしいです。
日々「折々のことば」を編むについて・・・鷲田さんはこんな寄稿をしています。
小さな枠のなかで、水を撒くように言葉のかけらを撒く。文脈を丁寧につける紙幅はなく
人によって相反する受け止め方もされよう。ただ「あれっ!」と引っかかるところを
大切にしている。一瞬意味の掴めぬ表現や逆説、言外に含みやときには毒のあるもの・・・
それらがフックとなって次の思考が始まればよい。
「折々のことば」というこの引用の織物が、引用の贈り物になればいいなと思う。と語る。
私は朝日新聞の一面に「折々のことば」が掲載されるようになって、朝日新聞が
一層好きになった。取り分け、歳時に関する内容が「折々のことば」に編まれていると
曼珠沙華を見たような気分になります。Goto
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