インフレに正面から・・

読売新聞・本紙は値上げしませんの・・・愚。

3月も今日で終わりです。年度末・この一年の後始末をしようと・・
全社員一丸となって・・どんな小さなことでも次年度に先送りしない。
そんな覚悟で、この1ヶ月諦めずに頑張ってくれました。

改めて・・・22年度の頑張りに改めて感謝致します。
きっかけはご案内の通り。後世・22年度がどんな年だったのかと検証されれば・・経済的には岩盤のように固かったデフレからロシアによるウクライナ侵略戦争を契機にこの国がインフレに転じた年度だったと評価されるでしょう・・・

23年度は、このインフレをバネにどのような経済成長をするのか・・
とても難しい舵取りになるのでしょうが。日銀の総裁も経済学者出身に交代、
処方箋がいくつもあるわけではありませんが、期待したいと思います。
読売新聞が26日にこんな社告を打ちました。

「本紙は値上げしません・・・少なくとも1年間は・・・」
日本社会は、急激な物価上昇という状況。4月以降も更なる値上げが予定されている。物価高騰が家計を圧迫する中、読者に正確な情報を伝え、信頼に応える新聞の使命を全うするため読売新聞は少なくとも向こう1年間、購読料を3400円を値上げしないことを決定した・・・・と理由を述べています。

苦しい選択ですね。新聞の読者が音を立てて崩れています。
この5年間で、1000万部。崖が崩れ落ちるように減少しています。
朝日新聞などは往時の800万部から半分以下の350万部を切ったと言われています。いくら企業努力を重ねても・・・収益を確保する限界を超えています。
対処する方法は、新聞の命である・・・人件費の削減・・記者を減らすか。
購読料を値上げするしかありません。朝日がそうであるということは・・
日本中の新聞が同様であります。

そんな状況下、新聞界で最も経営が安定していると言われる・・・
日本最大の発行部数を誇る読売新聞が購読料を値上げしなのは・・・
他の新聞社にとっては経営の首根っこを抑えられたようなモノです。

まるでチキンレースです。私は読売のこの1年間「値上げしない」姿勢は
間違っていると思います。いくら綺麗事を並べても本音は・・
値上げをすれば読者の新聞離れが進むから、値上げしないのです。

二つ申し上げます。インフレなのです。値上げはすべきです。
適正な価格に改正すべきであります。新聞業界全体のためにであります。
食品メーカーでもそうですが、力のあるところ余力があるところから・・
商品の値上げをしているのです。それをバネに従業員の賃上げをしています。
読売新聞もそうすべきであります。

もう一つは、社会情報はネットで収集する時代に変わりました。
新聞の時代は終わったのです。そのことは10年も前から言われていたことです。でも、日本で最高の人材を揃えているはずの新聞社の経営陣はそのことに・目を瞑っていたと申しますか、避けていました。その付けが新聞の衰退です。

まるで茹でガエルのようです。それを一新する勇気がない。
新聞の経営者が新聞記者の出身であることが最大のネックであることに気づくべきです。そうです。どんな分野でも未来を失ったときには、他の分野から優秀な人材を求め、自ら脱皮することによって存命を図るモノです。
このご時世に、値上げしないのが美徳だと思う・・その玉砕戦法では新聞の未来はない。このインフレ、羅針盤の役割を果たさねばならない新聞が・・・インフレに抗ってどうする。Goto

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