出生率過去最低に思う・・・

産めない理由を国を挙げて取り除いてみてはどうですか・・・

厚労省の発表。人口動態統計。2022年に生まれた日本人の出生数。
77万747人。統計開始以降初めて80万人台を割り込みました。
1人の女性が生涯に産む見込みの子どもの数を示す「合計特殊出生率」は
1.26となり、データのある1947年以降では過去最低水準に。
原因はコロナの流行などが影響したと。

厚生省発表。2022年の死亡数。156万8961人。前年比12万9105人増
戦後最多を更新。増加幅も戦後初の10万人超え。原因は20年に流行が始まった
コロナに感染して死亡したケースや、コロナによる自粛生活が影響したと。

おいおい・・・出生率が過去最低になったのも。死亡者数が過去最多になったのも全てが、コロナのせいだと理由付けして良いのか・・・と問いたい。

因みにですが・・・婚姻件数は戦後最少だった前年より3740組み増えて、
50万4878組で、コロナの感染拡大で減少していたのが、3年ぶりに増加に転じ、離婚件数は17万9096組で、前年より5288組減少したそうです。
これもコロナのせいですかねぇ・・・・

婚姻が増えたのです。出生率が上がってくるのではないですか。
政府は・・・この国の最大課題、喫緊に取り組むべき課題を
「異次元の子育て対策」としています。子ども家庭庁を設け、様々な施策を講じ、予算も大幅につけています。出生率もコロナのせいであれば、22年が最低で、上昇に転じるのではないでしょうか。

でもです。どうもそうなる気配が感じられませんね。
なぜなら、国民に人口減少に対する危機感が全くないからです。
これ以上子どもが減れば、地域では保育所の定員割れが起こり、施設が閉鎖に追い込まれます。育児サービスが行われなくなれば、子育て世代は地域に暮らせなくなります。小学校の統廃合が起こります。もちろん中学校にも波及。

現役世代が流出すれば自治体の税収にも影響します。
当然、企業も進出どころか、撤退をやむなくなります。地方がなくなります。
地方がなくなれば、この国が存在しないってことです。
人口の減少ってそういうことです。誰が考えてもそんなことはわかります。

でもです。関係ないのです。今の日本人にとっては・・・自分さえ良ければ。
今の生活が維持できれば、それで良いのです。子どもを産んで育てるってことが
自己犠牲になっているのです。なんで、自分を犠牲にしてまで、子どもを産んで育てねばならないのか。そんなことは理解できないのです。

コロナのせいでもなければ、政治のせいでもないのです。
国民の意識がそうなってしまったのです。それを何かのせいにしたがるのは
メディアであります。識者たちであります。だって、民主主義とは人権を重んじるのでしょ。人権が優先するってことは、子どもを産みたい人はご自由に。
産みたくないのも自由なのですから・・・

私は思うのです。
政府は、子育て分野にこれ以上は投資できないほどに公費を投入すれば良いのです。そして子どもを産むことも子育てすることも、世界で最高水準にすれば良いのです。子どもにまつわるすべてのことは公費が賄えば良いのです。

税が不足すれば、増税すれば良いのです。
高齢者医療や介護など福祉予算を削れば良いのです。
それでも出生率が上がらなければ、それはそれで良いのではないでしょうか。
そこまで、腹を括って、政治がやってこそ、政治ではないでしょうか。

あえてマスメディアと申しますが、出生率が過去最低になったと報じるだけなら。今までと同じように政府にしっかりせよというだけなら・・
それこそ、それは報道のお遊びではないでしょうか。Goto

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