PREMIUM FRIDAY

まずは、失敗の検証をすべきではないでしょうか・・・

今にして思えば、何とも間の抜けた提唱だったと思っているのですが・・
またぞろ、復活させようという動きがでています。
何かと申しますと、経産省が呼びかける「PREMIUM FRIDAY」プレ金です。

月末の金曜日は仕事を早く切り上げて、買い物などにうつつを抜かそう。
2017年から経産省と一部の経済界で盛り上がった取り組みです。
コロナの感染拡大もあって、忘れ去られていましたが・・

当時のキャッチフレーズ・・覚えておられますか
「普段は行けない2.5日旅へ」「アフター3エンタメ」を楽しもう・・
まさに消費喚起イベントです。またぞろ復活の目的はコロナによる
落ち込みからの回復に期待を掛ける産業界です。

そもそもですが・・・プレ金なんて当初から冷めた目で見られていました。
取り組みに参加、早く退社したのは平均で11.2%。大企業が中心16.4%
中小零細企業は10.2%(この数字もいい加減ですが)それに働き方改革が相俟って推進してのですが・・・

居酒屋チェーン店では月末の金曜・・開店時間を午後3時から商品を値下げ。
三越百貨店も料理とドリンクがセットになった「ちょい飲みセット」をレストランで実施。美容・化粧品コーナーでは特別サンプルをプレゼントするなど、キャンペーンを開始しています。

でも現実には、もう働き方はテレワークなど変わってしまって、
金曜日に早退なんていつの時代の話。だとか、コロナで散々だったのを
取り戻そうと必死なのに、またぞろ働かない、針を出して何を考えているのかなど、中小企業からはピンボケも良いところと非難ゴウゴウです。

納得できない企業や個人は参加しなければ良いだけですから・・
そんなに非難しなくても良いと思いますが。はやり、前例踏襲主義で
前回はコロナが邪魔した・・捲土重来で成功させよう・・それが個人消費の喚起となり、経済の向上につながる・・と経産省と一部財界は考えているのでしょうが・・・

そもそもが失敗の案件です。プレ金再開で政府や経済界が期待するほどの効果が得られるのか。「働いて賃金を得て、それで余暇を楽しむのが常道。イベント的に施策として推進すること自体がおかしな話」インフレが続いている状況です。

まだ、マダラ模様の賃上げも全体化するのが急務です。
働かない改革を促進するのが政府の役目ではないでしょう。
ここは、なぜ、うまくいかなかったのか。まんざらコロナだけのせいでも
あるまい。今一度じっくり検証し、消費の統計なども精査すべきです。

メディアも・・・プレ金、プレ金と煽るのもよろしくないですね。Goto

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