ここは賃上げのチャンス。

三四半期ぶりのGDPマイナスの分析、間違っていませんか?

年間で判断すれば良いのだから、何も一喜一憂する必要もないのだが。
7〜9月期の国内総生産(GDP)年率2.1%減は狐につままれたようです。
だって、5月に感染症分類が5類に変更となり、水際対策も大幅緩和、
インバウンドが巷に溢れ景気は一気に回復基調だと思っていたのだが・・・

例え四半期とは言え、かなりショックです。
民間予測では10〜12月期は年末の需要もありプラス成長に戻ると見込んでいます。もちろん、長引くインフレや海外経済の不透明感にリスクはあるのだが。

持続的な成長には、所得増、賃上げに裏付けされた個人消費の拡大が
欠かせません。誰もがわかっているのに遅々として進まないのはなぜでしょうか。乱暴なことを申せば、まずは円安も相俟って異常な高収益を
上げている大企業が大幅な値上げを敢行すれば良いと思う・・・

我らが「鵺の政権」岸田内閣は・・経済界や労働団体の代表を集めて
意見交換するばかり。それも話の中身は24年の春闘で23年を上回る水準の
賃上げを実施するよう要請するばかり。官邸は今回は24年春闘の地ならしを
しているのだというがなんとも歯痒い・・隔靴掻痒。直近の解決にはならない。

この違和感はなんだろうか。
GDPの6割は個人消費です。
三四半期ぶりにマイナス成長となった理由は、物価高の影響で
個人消費が伸び悩んだこと。企業の設備投資もここにきて鈍化。
内需が振るわなかったと分析するが・・・

それは朝日や毎日はお決まりの解説です。
賃上げが進まない中で家計は節約を強いられ・・商店経営も苦しさを増す。
疑ってはいませんが。どうも本質から外れている気がします。
だって、4月に官製の賃上げを実施したのです。それが中小企業にまで
及ばないのが現状です。でも着実に賃金は上がっています。

それがここにきて、マイナスになるのは・・そんな理由ではないと思う。
私的には、夏の猛暑が原因だと言えないだろうか。

過去最長の真夏日が続けば・・報道は熱中症ばかり、高齢者には外に出るなと
連日呼び掛ければ・・消費者の行動が制限されてしまう。消費が鈍化するのは必然です。それがGDPが伸び悩んだいちばんの原因ではないかと思う。

ここは賃上げが遅れているとか、物価高のせいにはしない方が良い。
確かにインフレではあるが、日本のインフレは統制が取れています。
どの企業も消費者の動向を見ながら、恐る恐る値上げをしています。

ここでインフレを止めたら。元の木阿弥です。
今、求人需要は旺盛です。求人要項を見れば、大幅な報酬を提案しています。
そうなのです。賃上げしなければ人が来ないのが現状です。

政府はそんな実態を知っているのか?もちろん朝日も毎日もです。
話は戻りますが。政府は来年の春闘の地ならしなんてやっていないで、
最低賃金を更に上げるとか、最低賃金の補償額に言及するとか、
インフレ対応をしっかりとするべき時じゃないでしょうか。

私は思うのであります。
この三四半期ぶりにGDPがマイナスになったことを・・
絶好のチャンスと捉えて、賃上げのための打てる施策を徹底的に
講じるべきではないでしょうか。岸田政権ではあかんと思えば、
国民が声を上げるべきではないでしょうか。Goto

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