看板に偽りあり

岸田さん、政治改革などやる気はサラサラないとお見受け。

自民党が作成した政治改革大綱は、政治資金の透明化や「派閥の弊害除去と
解消への決意」を明記した。同時に癒着を防ぐために企業・団体献金を制限し、代わりに公費による政党助成金を導入した。1988年に発覚したリクルート事件を受けて、自民党が作った大綱である。自浄作用がありましたね。

いいじゃないか。これをこのまま焼き直せば・・・自民党は11日・派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、党総裁の岸田首相が本部長を務める「政治刷新本部」を立ち上げ初会合を開いた。首相は・・会合で26日の通常国会召集を睨んで月内での中間取りまとめを指示した・・・

どう考えても、派閥解消派と存続派・それに経験不足な若手と女性だからとの理由で、38名も集めて会合をやってもまとまるわけがない。そうなのです。岸田首相は端っから、まとめる意思などないのです。いわゆる・・国民へのガス抜きで「やってる感」を見せるパフォーマンスだ。

首相は述べる「日本の民主主義を守るためには、自民党が変わらなければならない」と、でも、どのような姿に、またどのような方法で変えるのかを全く示さないで、「政治刷新本部」を設けているなんて何もやらないってこと。

だってですよ、この本部メンバーの選出って首相が決めたのでしょ。最高顧問に派閥肯定派の麻生さん・解消派の菅さんにしたのですよ。短期間でまとまるわけがないじゃないですか。ということは何も決めない本部なのです。犬猿の中の二人を喧嘩させておけば・・・世間の目はそっちに行くじゃないですか。

それを「自民党が変わらなければならない」と言って、議論だけさせておけば、それが延命装置になるじゃないですか。ふざけた話です。だってそれが岸田政権延命にはそれが最も都合が良いからだ。

そもそもです。「刷新」とは「弊害を取り除き、全く新しいものをつくる」です。その名称すら思い付き、場当たり的です。でもそれも岸田政権の延命のための策だとしたら、岸田さんもなかなかではないか。

パー券裏金問題についてはメディアも含めて絶対に許さない。そんな空気が蔓延しています。それに対して「まとめもしない」「改革」もましてや「刷新」などする意思など全くないと思っているのが岸田さんではないか。したたかです。

時間がない取りまとめを急ぐことになる。具体的にはパー券の購入代金は口座振り込みに限定する。派閥の見直しに関しては党本部で派閥の収支の監査を行う意向を示している。でもそんな具体策で世間が収まるはずがない。

ではどうするか、簡単だ。1988年に作成した「政治改革大綱」を引っ張り出してきて、先達がそう決めたことが実行できなかったのが問題だ。だから、「1988大綱」を党をあげて実施する。それを取りまとめだと言えば良い。
派閥存続派も反対しない。そうでしょ。「1988大綱」で示された「派閥の弊害除去と解消への決意」は有名無実。だからそれ以降も・・派閥は歴然と存在しているのだから。

汚いね。実に国民を舐めているね。そんなことで国民を騙せると思っているなら、甘すぎる。政治刷新本部・・看板に偽りあり。Goto

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