フェイクニュースを笑えない。

落日の新聞社だからこそ、襟を正せ・・・

私はなぜ、このブログを書き続けるのか。
理由は簡単である。現行の情報で最も信憑性のある媒体は新聞である。
だから、ぜひ、新聞を読んで欲しい。特に若い人たちは・・そんな思いから
ブログを書いている。

ネットのポータルニュースは新聞などの情報だから問題ないのだが。
その他のニュース性のあるニュースは大概がフェイクである。
私はそう思っている。理由は一つ、匿名での情報は信じられない。

匿名でしか流せない誰が書いたかわからないネットニュースなど疑ってかかるべき。だから新聞を読まないと、現代の真実はわからないと思っている。新聞は新聞社が発行する。当たり前ですね。その新聞社が捏造した記事や、ゴシップ的な記事は掲載しない。してこなかった。だから私たちは新聞記事を信頼している。それが新聞社の誇りであり矜持である。それが、このブログのテーマである「新聞を読もう」の根拠だ。

新聞に絡んで二つ話す。
一つは米国の大手地方紙8紙が4月30日、対話型AI(人工知能)ChatGPTを運営する米オープンAIと同社に出資する米マイクロソフトを著作権侵害で提訴した。この一件は米国だけではない、報道機関などが、最新のAIの訓練に無断で記事などを使われたと提訴する動きが広がっている。

8紙は訴状で、オープンAIが許可を得ずに著作権で保護された数百万本の記事を盗み、チャットGPTなどのAI製品の開発に使ったと主張した。この8紙はニューヨークの投資ファンドの傘下にある。ニューヨークタイムズもオープンAIが同紙の記事を無断でAIの訓練に使って「ただ乗り」していると提訴している。

オープンAI側は報道機関の攻勢に、英・フィナンシャル・タイムズ紙や仏ルモンド紙などの欧米のメディア企業と記事提言などを含めた提携を広げている。
まぁ・・金銭で情報を買い取るという解決方法を模索しているってこと。新聞の記事、コンテンツが如何に価値あるものであるか・・・その証左ではないか。

もう一つは、読売新聞の話しである。最近、大きな問題となった、小林製薬のサプリメント問題を巡る記事で取材先の談話を捏造したとして、読売新聞大阪本社が社会部主任記者を論旨退職。取材した記者を記者職から外し、休職1ヶ月の懲戒処分に。編集局幹部ら3人も更迭した。

内容は小林製薬と取引がある企業の社長と面談も取材もしていないのに社長の談話を捏造掲載した。当該の社長が抗議、にも拘らず編集局幹部らは捏造と明確に認めず、十分な社内検討を経ないまま、8日夕刊に「認識不十分でした」とする事実と異なる訂正記事を掲載した。

これは新聞社としては二重の罪である。捏造は論外。同時に、仲間意識なのか。これが日本の新聞社の体質なのかも知れないが、編集局内で捏造を隠蔽する体質が露呈した。こんなことが日常的に行われているとしたら。ネットニュースのフェイクを批判することなどできない。新聞そのものの信頼・信用を失う出来事である。

読売だけではない。新聞の購読者数がガラガラと音を立てて、
瓦解しつつあるこの時に、記事を捏造し隠蔽してどうする。フェイクニュースを笑えない。新聞命「新聞を読もう」とブログを書いている私としては・・・
関係者を処分したからこれで良いなどという、幕引きは許されない。Goto

コメント

  1. 亀橋 進 より:

    何年もブログを継続されていたんですね。さすがです、大ナタで時代を斬ってください。
    県紙を預かっている販売店店主として、私も今回の件は非常に残念に思います。
    間違った世論誘導もありますが各種メディアの中では新聞は一番真実に近い媒体と考えていた
    故に、悲しい事案でした。まだ記事訂正かけるだけ良いのかなと思います。
    個人的には元朝日新聞の鮫島記者と懇意にしており、新しいニュースメディア、鮫島タイムズ
    を応援しております。ちょっと左ですが正論かと思って、見ております。

    今後ともよろしくお願いします、頻繁にこちらに訪問させていただきます。

    • goto より:

      亀さん

      コメントありがとうございます。
      私は『新聞命」(しんぶんいのち)です。
      このブログ「新聞を読もう」をテーマに6000日を超えました。
      新聞の再興を祈ります。

      鮫島さんの本は読みました。
      鮫島タイムズは開いていません。
      Goto