令和の米騒動

食料自給率・これで良いのか?国民は考えるべき・・

スーパーの棚から、コメが消えた。
私も先週の日曜日、近所のCOOPで確認しました。
信じられない状況を見る思いでした。飽食ニッポンでコメがないなんて。

一方では、びっくりすることが報じられました。
コメの輸出が前年同期比(1〜7月)23%増、過去最高になったと
農林水産省が3日に発表しました。輸出です。どうなっているのか?と思うのは私だけではないでしょう。スーパーの棚からコメが消え、入荷したコメは小売値が過去最高だとスーパーの係が言い。それでも庶民は、明日食べるコメがないからと奪い合いで購入しているのに・・・です。

片方では、コメの輸出が7月、前年同月比6.8%増の3663トン・1〜7月累計では2万4469トンだっていうのです。国民がコメがないと言っているのに・・
なぜ、こんなことになっているのか。昨年、コメが不作だったのが根本ですが。

余剰米がでたら。それを政府は買い上げていたのですが。それでは財政が持たない。補助金を付けて価格は保証するから海外に輸出したらどうかって知恵を出したんですね。買い上げるより安くつく。多分、財務省かな。この知恵は。

表向きは農家の経営安定のため。補助金を出すのでコメを輸出しようってことに。コメは作付け段階から使途を限定することを義務付けられています。一度輸出用に作付を始めると、国内流通に原則として転用できないことになっています。農水省としては、減り続ける国内需要、主食用のコメ生産量を抑え、補助金によって飼料用・加工用などへの作付け転換を促してきた。

ちょっと複雑ですが。コメの生産量を調整して過剰生産を抑え、米価を維持する減反政策を18年に廃止したのと同時に、輸出用の補助金制度を本格導入。10アールあたり4万円の補助金がでます。この結果、輸出用を中心とする「新市場開拓米」の作付け面積は23年に9091ヘクタールと前年から25%広がりました。

ここから収穫されるコメは国内向けには出荷できない。仮に出荷すれば、補助金の返還対象になってしまう。加えて、食糧法の省令でも使途を決めたコメを他の使途向けに使ってはいけないという順守事項が盛り込まれています。

コメは生産されている。そこにあるのに。消費者の手に届かない。
この矛盾を解決するのは政治ではないでしょうか・・・簡単です。
補助金返還なしで、国内用に販売できるようにすれば良い。
そうすれば誰も困らない。

そんな乱暴なことをしたら「今後のコメ政策が目茶苦茶になる」そんな意見もあるでしょう。でも考えてみて下さい。日本の食料自給率は38%。先進国で最低です。こんな食料政策しか取ってこれなかった政治です。今更、何をか言わんやです。まずは輸出を減らして国内に回す・・・

そして食料自給率について、生産者も消費者も流通業者も真剣に考える・・
政治はスーパーの棚にコメがないことから逃げてはいけないのではないかと思う。でないと令和の米騒動が起こるやも知れない。Goto

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