日産・ホンダの統合、新しい旗を掲げることができるか?
年末になると、大きな合併事案が浮上する。
今年は自動車メーカー。日産とホンダの統合が報じられたことだ。
それに三菱自動車を加えれば販売台数は800万台を超え、世界三位に浮上する。
そうなると日本国内のメーカーはトヨタグループとホンダグループの2陣営に集約される。日本は今や自動車産業が唯一の基幹産業だと言って過言ではない。雇用は下請けも入れて550万人に及ぶ。自動車が転げたら、日本産業は壊滅状態になると言われている。
日産とホンダ、この統合がどうなるかは、国家的な問題である。
現実・日産の業績不振だ。HV車の出遅れ、主力市場である北米で失速。
世界で9000人の削減するリストラ、中国でもEV車で出遅れたまま。生産能力も現状から20%削減。度重なる人員と生産の削減を繰り返している。
全世界の連結決算は営利が前年と比べ9割減。深刻な状態である。
まぁ・・独立独歩を歩いてきたホンダが日産の救済に乗り出したってことになる。自動車業界の再編は1990年代から断続的に続いて、これが最後の再編だろうと言われている。
ホンダ側のメリットはどこにあるのか。規模の拡大はあるだろう。EVに出遅れのホンダだ。日産の力を借りて中国市場も含め、EVの巻き返しも当然に視野の内だろう。でも、この統合・日産よりもホンダにとっての大きな賭けではないか。
日産とホンダの経営体質が違いすぎる気がする。
日産はゴーン元会長がルノーと提携するなど、ぐちゃぐちゃな経営体質になっている。白旗を掲げホンダの軍門に全面的に下るならば、活路を見出されるであろうが。そもそもが旧財閥系の系譜にある。ゴーンが壊したといえ、官僚体質が色濃く残っている。日産の意識改革が可能なのかが問われる。
それと、旗である。両者がこの統合で、どんな旗を掲げるのか。
EVなのか。HVなのか。それとも水素を使う燃料電池車か?800万台の規模だけでは心許ない。二輪車から出発したホンダには創業者本田宗一郎のチャレンジ魂が宿っている。旅客飛行機に乗り出したのもその一つだ。
私は・・・自動運転、そうです。「無人運転車」の新ホンダという旗を掲げるべきだと思う。そうすれば、日産の従業員も命を燃やすだろう。短絡的ですかねぇ。えっ・・それも遅いってですか?Goto
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