アバター

適切な司法面接に生成AIが活躍する時代・・・

日本から児童虐待をなくすと、ひと口で言っても、簡単なことではない。
だからといって、年間に50人以上の子どもの虐待死を許してよいなどという話ではないじゃないか。そう思いませんか。どうしたら良いのか。

不幸な事件が起こるたび。国会では心ある議員たちが超党派で呼びかけ、
児童虐待法の改正を繰り返している。後手後手ではあるが法整備は進んでいる。
行政では児童相談所が中心に自治体・病院・学校などの連携も進んでいる。

でも、やはり、家庭に踏み込まねばならないことが多い。
そうなると、やはり頼りになるのは警察である。フジTVの児童虐待問題に
正面から向き合うドラマ「明日はきっといい日になる」も主人公は熱血の刑事である。ぜひあなたも、視聴願いたい。

「司法面接」ってご存知か?児童虐待や性犯罪を受けた子どもから捜査や裁判で必要な情報を心理的負担を最小限にして適切に引き出すための手法。
日本では12年から、児童相談所・警察・検察などが連携して実施している。

しかし子どもから面接で話を引き出すのは容易ではない。
この程、警察庁では、実際の面接のやり取りを生成AIに学習させた
子どもの「アバター」を開発。リアルなやり取りを再現することで
警察官の技量を上げる。このアバターは8月から都道府県警で活用されるそうだ。

アバターは5歳の男の子「コウタ」君。
同居する母親の交際相手から身体的な被害(虐待)を受けたという設定だ。
司法面接の訓練用に、警察庁が実際の面接のやり取り約250例をAIに学習させ、
「コウタ」を含む5〜14歳の8体のアバターを作った。

子どもへの聞き取りでは、質問者の言葉に誘導され、実際になかったことと
記憶を混同してしまう可能性がある。アバターとの練習では、質問者が「何があったの?」ではなく「叩かれたの?」などと質問すると「誘導質問」にあたるとして注意喚起するなどの機能も備わっているとか。

司法面接は、子どもの心理的な負担を減らすため、警察と検察、児童相談所の
3者が連携して、代表者が聞き取りを行う。法務省によると22年度は検察が代表者となった司法面接が2296件。一方警察は319件。児相は120件(意外と少ない)23年に施行された改正刑事訴訟法では、録画した司法面接の映像が一定の要件の下で証拠として認められるようになった。

今後は警察官による聞き取りも増えることが見込まれ、各警察がアバターを使い練習に取り組む予定。虐待の防止に最も近い位置にいる児相にも、
このアバターで技量を上げてもらいたい。

子どもへの聞き取りにもAIが活躍するってことは、
親子の微妙なズレの解消にもアバターが必要ってことか。
そうなると、人間の問題を解決するのもAIってことになる。
夏休み。親子のコミュニケーションを深める良い機会だが・・
現実はそうとはいかぬもの・・・アバター君ならなんというか。Goto

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