降っても晴れても上機嫌

憤っていること2題と、猛暑の夏対策で1題・雑感を述べてみる。

ひとつ、怒りをもって言いたい。
国にはいったい、いくつ研究機関があるのか。名ばかりの「国立研究開発法人」、聞こえは立派だが、実態は官僚の天下り先の温床ではないのか。
一度つくれば、用済みになってもゾンビのように生き残る。

会計検査院の報告によれば、経産省所管の「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」が、使い道のない資金28億5千万円を抱え込んでいるという。「国庫に返せ」と指摘を受けた。もともと「基盤技術促進事業」として、財政投融資──つまり国債、未来への借金でまかなってきたものだ。

2001年度に始まり、2011年に無駄だとして閣議決定で新規採択が廃止された。それでもなお、しぶとく残り、金をため込み、天下り官僚の温床になっている。これが日本の中央官庁の現実だ。

仕分けの対象にした民主党政権をこき下ろした官僚たちの本性が、ここにある。自民党も見て見ぬふり。こんな腐臭に満ちた構造を、メディアはなぜ抉らないのか。権力の監視こそ報道の使命ではないのか。新政権よ、このゾンビ退治こそ最初の仕事にしてほしい。

もう一題。
高市早苗・新自民党総裁の「馬車馬のように働く」発言に、過労死弁護団が抗議したそうだ。私はむしろ拍手を送りたい。国のトップを目指す者が(少し怪しくなってきましたが)国家国民のために、命を削って働くと言って、何が悪い。

働き方改革だのワークライフバランスだのは、立派な理念だが、現場の中小企業や農家は、夜も昼もなく働かなければ生きていけない。働く時間の適正など、人によって違う。問題は“心”であって、時間ではない。

揚げ足を取り、言葉尻を切り取って批判する。まるで鬼の首を取ったような報道姿勢にうんざりだ。毎日新聞さん。

日本が疲弊しているのは、働き過ぎだからではない。働く覚悟を忘れたからだ。
馬車馬のように働く──その覚悟を自らに課すリーダーに、私は敬意を表したい。

国の金をむさぼるゾンビ官僚と、働く覚悟を持つ政治家。
どちらが日本を動かす力になるか、言うまでもない。

もう一つ。ビジネスのネタだ。
東京都が公式アプリを通じて実施したアンケートで、猛暑となったこの夏、
男性の44%が日傘を利用。語呂合わせではないが。このうち44%が
今年から使い始めたと回答したと発表した。

都は、男性は20代以下と30代でそれぞれ50%超が日傘を利用。
最も少なかった50代でも39%を占めたという。使い始めた時期を尋ねると
今年が最多で44%、一年前が23%、2年前が13%だったとも。

「女性が使うもの」周りの視線が気にならなかったか?の愚問には
利用者の61%が「気にならなかった」34%が「思っていたより気にならなかった」と答えたと。あなたは、この都の発表どう思う。

私は二つ。一つは嘘くさい。都がなぜ、そんな調査をするのか。
目論見は、来夏の対策に男性も日傘を持つべきとの奨励のためではないか。
20代以下って学生だ。学生の半分が日傘を持っているとは思えない。30代もだ。だから、他に意図があると勘繰れる。

私は今年、重量100gの折り畳み日傘(雨天両用)を100本購入した。理由は猛暑、炎天下で頑張る人たちに「熱中症」にならぬようにとの願いと、日頃の感謝の意を込めたからだ。その傘の柄には「降っても、晴れても、上機嫌」とスローガンを付けた。好評だった。来年は全社員に贈ろうと思っている。

でもう一つ、都のこの眉唾のアンケートには男性も自分で暑さ対策をと言っているのかも知れない。ということは、来年の夏・日傘も良いが、もっと知恵を絞れ。そこに大きなビジネスチャンスがあるってことじゃないか。Goto

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