いよいよ今日から大相撲九月場所が始まります。
恒例の優勝占いです。十年近く続けておりますが、なかなか当たらない。だから面白い、と言われます。もっとも、当たらないことを自慢していてはいけません。でも、今場所は、少々自信があります。
ずばり本命は、東横綱・大の里です。
左肩の負傷で苦しい時期もありました。しかし稽古を重ね、ようやく本来の力を取り戻したと見ます。立派な身体、速い立ち合い、相手を一気に運ぶ力。横綱としての重圧、相撲界を背負う覚悟も、ここへきて一段と身についたのではないでしょうか。
大器晩成といいますが、大の里は大器がいよいよ器を大きくする時。今場所は「横綱・大の里」の復調を示す十五日間になる。私は優勝と断言します。
対抗は大関・安青錦です。
名古屋場所では足首を痛めながら、優勝決定巴戦を勝ち抜いた。あの低い姿勢から前へ出る相撲、相手の力を受け止めながら崩す巧さは天下一品です。三度目の優勝を果たし、大関に返り咲いた勢いもある。大の里との優勝争いになれば、これほど面白いことはありません。
期待の星は関脇・熱海富士。今場所12勝以上なら大関昇進が見えてくる大事な場所です。巨体でありながら柔らかく、何より根性がある。立ち合いをさらに厳しくし、自分から先手を取れば、初優勝まで駆け上がる可能性も十分あります。
そして、新関脇・藤ノ川。小兵だが、気迫が違います。京都出身らしい粘りと、土俵際で簡単に死なないしぶとさがある。藤ノ川が上位陣をかき回せば、場所はぐっと締まり、盛り上がるでしょう。
私が応援するのは、新小結・伯乃富士です。鳥取・倉吉出身。我が社の情報誌「くらら」の地域で高校時代から注目してきた力士です。紆余曲折を経ても、スピードと負けん気は衰えない。土俵の上で己を律し、一番一番を大事にして、三役の座を足場にさらに飛躍してほしい。
同じく伊勢ヶ濱部屋の義ノ富士にも期待します。熊本出身。故郷はいま、地震の不安を抱えています。その熊本に勇気を届ける相撲を取ってもらいたい。藤ノ川、義ノ富士ら若手が大暴れすれば、上位陣に波乱が起き、見応えのある場所になります。
さらに忘れてならないのが、突き押し相撲の魅力です。十両に下がった最高齢、鉄人玉鷲には、まだまだ幕内上位を目指してほしい。阿炎の独特な突き放しも、好き嫌いはあろうが大相撲の面白さの一つです。押し、突き、引き、叩き――多彩な相撲があるからこそ、十五日間、目が離せません。
さて、私の結論です。
本命は大の里。
対抗は安青錦。
期待は熱海富士。
さあ、この占いが当たるか。また外れて笑われるか。大相撲に興味のある方もない方も、今場所はぜひテレビ桟敷で、あるいは国技館で、力士たちの真剣勝負を楽しみましょう。Goto


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