新聞の届く朝

15日から秋の新聞週間が始まりました。

新聞命の私にとって、朝刊が届く音は、一日の始まりを告げる音です。朝5時ごろ、オートバイが家の前で止まり、ポストに新聞が入る。

私は玄関へ出て新聞を取りに。配達員の背中に静かに手を合わせます。インクの匂いを感じながら、まず一面に目を通します。「へえ、今日はこんなニュースか」「そうか、こんなことが起きているのか」。ページをめくるこの時間は、朝の大切な日課です。

私は毎朝、朝日、読売、毎日、日経、中日、岐阜新聞の6紙を読み比べています。最近の岐阜新聞は一面の構成が変わり、岐阜県に関わる話題が目立つようになりました。全国ニュースとは違う、地元紙ならではの視点があります。ぜひ、皆さんにも地域の新聞を手に取っていただきたいと思います。

新聞週間に合わせ、読売新聞は新聞報道への信頼や、新聞を読む時間についての調査を紹介しています。新聞を信頼できる、これからも必要だと答えた人はそれぞれ約7割。一方で、新聞をまったく読まない人も少なくありません。新聞を読む人の間で信頼が保たれていても、新聞を手に取らない人が増えている。この現実を思うと、寂しさを覚えます。

今年の「新聞配達に関するエッセーコンテスト」には、3,208編の応募がありました。大学生・社会人部門の最優秀賞は、雨の日も風の日も新聞を配る大変さと、お年寄りから「届けてくれてありがとう」と声をかけられた喜びをつづった作品です。その言葉を受けて、自分の疲れは誰かの役に立っている証しなのだと気づいたといいます。新聞を届ける仕事の意味が、まっすぐ伝わってきます。

もう一つ、7歳の三宅菫さんが書いた「朝のにおい」も心に残りました。一人で亡くなったおじいさんの家で、ポストからあふれた新聞に近所の人が気づき、異変が分かったというお話です。新聞はニュースを届けるだけではありません。毎日届く一部が、地域の人の目となり、誰かの暮らしを見守ることもあるのです。

新聞を配る人たちの苦労も、忘れてはなりません。配達先が点在するようになり、雨の日も風の日も一軒一軒届ける仕事は、ますます大変になっています。その人たちがいて、毎朝の新聞があります。

SNSやインターネットにも大切な情報はあります。その一方で、政治や社会の動きを取材し、背景を確かめ、記事として伝える新聞の役割もあります。オートバイが止まる音、ポストに新聞が入る音。新聞を手にし、ページをめくる朝の習慣を、次の世代にもつないでいけたらと思います。Goto

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