みんな、どこへ行った。

「みんな何処へ行った 見送られることもなく」

中島みゆきさんの「地上の星」。この一節が、妙に胸に響きます。この国の明日を語り、人々を奮い立たせた野党の指導者たちは、どこへ行ったのでしょうか。

読売新聞社とNNNが10月16日から18日に実施した全国世論調査で、「民主改革の会」の政党支持率は0%でした。集計上の数字とはいえ、重い。看板を掛け替えても、国民の心に届かなければ、政治の力にはならない。誰のために集まり、何を実現するのか。その志が見えないのです。

みんな、どこへ行った。

経団連にも申し上げたい。今年、創立80周年。歴史は立派です。しかし、この国の進路を示す提言力は、衰えていませんか。提言の数ではありません。国民を納得させ、政治を動かし、経済界自らが責任を引き受ける。その迫力が感じられないのです。土光さんのような志高く骨のある経営者はどこへいったのでしょうねぇ。

かつて「経済は一流、政治は二流」と言われました。今や「経済は二流、政治は三流」になってはいないか。日本の国際的な存在感が薄れるなか、自民党政権を経済界から支えてきた経団連の責任も軽くありません。政権を支えるなら、耳の痛いことも言う。自らも変わる。それでこそ財界の総本山でしょう。経団連よ、もっと頑張ってほしい。

みんな、どこへ行った。

労働界も財界も政治も、いま必要なのは、ビジョン、パッション、コミュニケーションです。未来を示す構想。実現に身を投じる情熱。現場の声を聞き、国民の心に届く言葉。この三つを欠いた組織は、看板が大きいほど空しく映ります。

人間学で問われるのは、地位の高さより、何のためにその地位を使うかであります。組織を守ることが目的になり、社会への責任を忘れたとき、志はしぼむ。指導者の値打ちは、自分の保身を越えて、誰のために働けるかで決まります。

みんな、どこへ行った。

そう嘆いていると、無性に寂しくなる。しかし、嘆くだけなら私も同じです。長く生きた者には、経験を次の世代に返す務めがある。まだ黙って引き下がるわけにはいきません。

老骨に鞭を打って、もうひと頑張りやってみるか。私はまだ、ここにいる。その答えを、行動で示したいと思います。ちょっぴり無理していますが。Goto

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