しかし

もう、何年になるだろう。
文芸春秋を購読するようになって。
ナチスのユダヤ人大虐殺否定のインチキ論文掲載で
当時の社長の首が飛んだのも読んでるから、
20年近くなりますかね?
このところの、文芸春秋。このところとは、この一年間ほど。
どうなるものでもない、懐古趣味の海軍、陸軍を取り上げたり。
癌とか、死とか。まるで、読者が、老人ばかりかのような!。
若者が見向きもしない、特集ばかり。
(嫌なら読むなと、編集者に叱られそうだが)
85年以上続く、文芸春秋も焼きが回った。廃刊近しかと。嘆いている。
しかし、この3月号。久々に、芥川賞、受賞作品の掲載も含めて、
一つ一つの論文、内容が濃くて、読み出がある。(廃刊なら老後の楽しみがなくなる。良かった)
780円は安すぎるくらいだ。
是非、購入をお薦めする。
芥川賞だが、全文掲載の川上未映子さんの受賞作品は、お読み頂くとして、
9人の選考委員の選評が面白い。選評を選評したいくらいだ。
とりわけ、毎度の事だが、石原慎太郎さんの選評は、
読みたくもない、読む時間もないのに、6作品も読まされた。
と、言わんばかりの、辛辣さ。
酷評するのは、自由だが、予選を通過した作品だ。
選者の驕りと傲慢、それは、それで、結構。
しかし、芥川賞は作家の登竜門。
文壇の先輩として、人間らしい温さが欲しいものだ。
「よけいなお世話。その、必要はない」と、おっしゃるなら。委員をお辞めになればよい。
貴殿には、東京都民を幸せに、温かくする、大切なお役目があるのだから。
しかし。昨今の、芥川賞作品、文芸春秋編集者が描いている読者に、理解できますかね?
                           Goto

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