ゴールデンタイムの異変
「オーソドックスな番組を展開しているだけ、特段、売りを狙ってはいません。選んでもらってありがたいです」と言葉を選びながら控えめに語るのは、皆様のNHK、広報部の担当者。
先ごろ発表された、テレビ、キー局各社のゴールデンタイム(19時から22時)今年の上半期視聴率結果を受けての発言。NHKの13,6%は過去最高。勿論民放を押さえてトップなのも。
視聴率のゴールデンタイムをNHKにやられるとは、民放のショック、業界では事件です。原因に、若者のテレビ離れが進み、テレビ視聴は高齢化の傾向にあると言われています。
NHKのコメントでは、もともと40代以上の視聴者が多いと分析してます。とのこと、NHKはニュースにしても、クローズアップ現代にしても、報道、ドキュメンタリー番組は民放に比べ一日の長があります。
その裏付けが団塊世代の定年。テレビを見る時間が増え、その層がバラエティーと漫画原作ドラマの民放ゴールデンよりも、NHKに流れ、視聴率を押し上げたらしい。
同世代の私としても、馬鹿笑い番組には閉口。見る番組がなくて、仕方なくNHKにチャンネルを合わす。すると、結構真面目に作ってる。妙に納得できる世の中の流れです。民放ももう少し時代を敏感にキャッチしてもらいたいものです。
しかし、果たして若者のテレビ離れは進んでいるのでしょうか?そうは思いません。むしろ、ビデオの進化で、オンタイムの視聴率が計れなくなってるのではないでしょうか?ここは要研究です。
で、民放は年齢層の高い人向けに、どのような番組を作れば良いのか?との問題ですが、俄か作りではNHKの様な中身の濃いドキュメンタリー番組はできないと思います。
むしろ、その答えは、ラジオ番組にあるのではないでしょうか。それも、また、皆様のNHIKで恐縮なんですが、たとえば「ラジオ深夜便」。統計は分りませんが、年配者向けの隠れた大ヒット番組です。
先輩から毎月、雑誌の「ラジオ深夜便」から引用した手紙を頂きます。
リスナーと綴りながら、ほんのりする話題をテーマにキャスターが音楽とともに進める、その構成が受けているとか・・・・・・。
民放はゴールデンにドキュメント、報道に走るのも良いのですが。何事も原点に帰れです。放送の原点はラジオ。好評の「ラジオ番組のテレビ化も一考です。これなら、コストも掛からないし、スポンサーを番組に織り込めるし(ここが重要です)。
ラジオは斜陽と言われて久しいメディアです。でも、そのラジオから流れる心地よい音楽とおしゃべりに、眠れない年配者が耳を傾けています。
私たち団塊世代は、ラジオの深夜放送で育った世代。この説、以外と的を得てると思いますが、如何でしょうか?ラジオの長年の苦悩が、民放ゴールデンタイムの視聴率衰退を救う、だとしたら・・・・・・・・。
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