金鶴一声

正直に生きるって難しいですね。
文化の秋なのに、見落としてしまいました。
私の文化度もこの程度かと、多少気落ちしてます。
岐阜出身の画家「熊谷守一」翁の作品展が、岐阜県美術館で開催。それを鑑賞し損なったからです。
熊谷翁の享年は97歳。「文化勲章受章者の内定にこれ以上、人が来るのが困る」との理由で断り、
「絵でも字でもうまく書こうなどとんでもない」と自分の気持ちにこれ以上正直にはなれないほど、素で生きた人です。そんな偉人の心根を読み取ってみたいと思ったのに残念でした。が、
翁の作品が出身地岐阜県中津川市の素封家によって集められ、「熊谷守一記念館」が中津川市にあると聞きました。中津川市は我社の生活情報誌「まいか」(32250部)発行の地。
良き機会です。ぜひ、若いスタッフの激励を兼ねて訪ね、翁の心根に触れ、何かを掴めればと思っています。また、東京にも翁の次女が運営している熊谷守一美術館があるそうですが、最近豊島区立に移管したとのこと、そこへも時間があればと思ってます。
なぜ、熊谷守一翁に拘るかと申しますと、中広の社長室(写真)に翁94歳時の一筆「金鶴一声」が掲げてあるからです。勿論、私が買い求めたものではありません。(私の文化度はいい加減なものですから)
先代が還暦の折に掲げたものです。私も来月には還暦、翁の作品を鑑賞すれば、往時の先代の想いが見えるかもしれないと、思うからです。
菊花香るこの季節に、黄金に輝く鶴が北の空から舞い降り、一声鳴く。
そんな幸せが訪れることを願って。
                     Goto
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中広社長室に掛る熊谷守一翁の額

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