ガス抜き

窮地に追い込まれているような気がしますが・・・・
不満が鬱積しますと、それはマグマとなって、地下に溜まります。
それを、そのまま放置しておきすと、いずれは爆発します。
自衛隊の航空幕僚長が「先の戦争で、我が国が侵略国家であったというのはまさに濡れ衣である」との懸賞論文を発表、更迭されました。
私も全文を読みましたが、まさに「確信犯」。5万人の航空自衛隊のトップとして、この処の自衛隊に起こる情報漏えい事件、集団暴行事件などの隊内の規律の緩みと、世間の批判に、日本の植民地支配や侵略行為を正当化することによって、一撃を加えたのだと思いました。
これも、積年に亘り、自虐思想を旨とした日本の外交姿勢への鬱積。国防思想によって誕生した自衛隊の無力化に対する不満が制服組に溜まり、暴発したのだと思います。
昨今の食品の安全に関わる中国の不遜な態度。拉致被害者に対する北朝鮮の独善的態度など、日本外交は弱腰だとの印象が国民の間にじわじわと鬱積しています。
それに、合わせて、国民生活を脅かしている米国発の大不況と、とても正常なパートナー関係だとは思えない経済援助の押し付けによる日米関係の悪化。
自衛隊のシビリアンコントロールが効かないのも問題ですが、押しつぶされそうなこの不況と外交での弱腰が重なっての国民の不満も臨界点に達しているのではないかと危惧します。
その解消に政府は、またぞろ、過去の愚策、地域振興券同様に緊急の経済対策と称して、「現金」をばら撒くという。国民は貰えるモノは何でも貰うが、それによってマグマが解消されるわけではない。
さてさて、国民に溜まりに溜まったマグマが爆発し、自衛隊がその先導役を果たすようなら、この国は抜き差しならぬ窮地に追い込まれ、混乱に陥ります。
それを解決する方法は、ガス抜きしかありません。
いま考えられるガス抜きは、衆院を解散し政権交代の総選挙をやるしかないと思うのですが。
それにしても、政府見解(村山談話)が自衛隊の制服組にまったく理解されていないとは・・・・・・。
軍隊の恐ろしさを改めて認識しました。
                                Goto
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↑おもちゃの戦闘機や戦艦ならいいんですが。

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