まだ、まだ、灯りが見えませんね。
スピードが勝負はスポーツに限らない。
ここまで、経済が冷え込みますと、対策には何よりもスピードが必要です。
酔っ払いの財務相が失墜、日本経済の舵取りは政界随一の政策通?にバトンが移りました。
その新財務相の国際舞台デビューが英国で開催されたG20(主要20ヶ国財務相、中央銀行総裁会議)です。
国際経済、難しいことは、なかなか分かりませんが。景気後退が世界規模で深刻化している事態を打開するには、それぞれの国が大規模かつ効果的な対策を早急(スピードを上げて)に実施しなければならないことだけは、確かです。
で、我が財務相。オバマ政権の財務長官との初会談で、景気回復を最優先するとの認識で一致。麻生政権の追加対策により財政出動は、GDP比2%超になるとの考えを表明したと、報じられています。
ことは、G20に先立っての会談。国際経済に影響を与え、各国の期待も高まり、スピードと規模が要求されます。が、「GDP2%超」発言を受けての、新聞各紙の見出しがバラけています。
共同通信は、09年度補正予算で総額10〜20兆円の大型対策を求める与党に理解を示したとして、財政出動の規模は10兆円〜20兆円規模と報じ。朝日は、追加対策で少なくとも3兆円の財政出動を実施する考えを伝えたと報じています。
毎日も、経済紙である日経も「財政出動2%超」と報じるだけで、額には言及していません。このバラつきは一体どう言うことなのか?私の読解力が不足しているのか?経済記者の認識が違うのか?それとも、新財務相の手法なのか?曖昧模糊。よく理解ができません。
財政出動の額と時期が巧みにぼかされているような気がします。
日本政府の弱腰、官僚の本音がチラチラ見えるのですが。
GDP2%超とは?09年度の補正が10兆円以上規模を示すのか?だとすれば、共同通信の報が正しい。08年度の一次、二次、09年度の補正と合わせての額ならば、真水で、朝日の3兆円になる。
そのいずれかが、定かでないとすれば、額と規模を提示できない、毎日、日経のように、ぼやかすしかない。日本の新聞ですらこの発言を正確に理解できていないのですから。
各国にこの緊急時に際しての日本のスタンスが伝わるだろうか?とても伝わるとは思えない。この国内を睨んだ官僚的曖昧さでは、国際社会の理解は得られないだろうと心配です。
だとすれば、内需拡大によって世界経済のけん引役を果たさなくてはならないハズの日本。
その影は、相変わらず薄いって、ことになります。
年度末を控え、少しでも灯りが見えないかと、G20の会議の行くへにも、じ〜と目を凝らす田舎のおっさんとしては、先の財務相は酔っ払い。今度は曖昧さが売りでは、大丈夫かいな?と不安です。
リーダーには決断力と判断力が必要ですが、スポーツでも政治でも、推進力(スピード)がなければ、この複雑な国際社会に生き延びるのは難しいのでしょうね。
やれやれ Goto
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