偶然?

カーネル・サンダースの呪い
時の話題にこだわり過ぎかもしれませんが。
世の中には偶然ってあるんだな〜と、少々驚いています。
イスラエルの文学賞、エルサレム賞を受賞した村上春樹さんの、「壁と卵」のスピーチが気になったと、ブログで書いたところ、若き友人達が「ノルウェイの森」と「海辺のカフカ」を届けてくれた。
「ノル・・・・」を読んで見たが、スピーチの背景はいま一つ見えなかったとも、書いた。文芸春秋の4月号、この問題について「僕はなぜエルサレムに行ったのか」とのタイトルで村上氏のインタビュー記事がスピーチの全文と共に掲載されている。
そこには、父親を通して反戦の思想が芽生えたこと。ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の生き残った人との会話で、「ナチに抵抗できず同胞が収容所で殺され、目の前で「石鹸」にされてしまった。だから決して無抵抗であってはいけない」との、イスラエル建国の経緯にも触れている。
なのに、総論として「壁」をシステムと片付けには、いささか疑問が残りますが、「還暦を迎えた我々は、日本の戦後史に集合的な責任を負っている」「その責務の取り方は、理想主義を掲げるべきだ」との還暦を意識した故の発言には、やっぱり。との思いで、大いに納得です。
済みません。何のことだか分らない方は、申し訳ありませんが、2月20日と26日付のブログを読んで頂ければ幸甚です。
で、何が偶然かと申しますと、先週、テレビの報道番組を付けたまま、その頂いた「海辺・・・・・」を読んでましたら、新潮文庫の下巻「67頁」です。
「ホシノちゃんとその老人は呼んだ」。星野青年は呆然としてその男の顔を見ていた。「あんたは・・・」
「そうだ。サンダース大佐だ」「そっくりだ」と青年は感心して言った。
文章のそこを追ってるとき。テレビが「カーネルおじさん」が道頓堀川から引き揚げられた。と耳に届いた。「う〜ん?????」小説は「そっくりではない。わしがカーネル・サンダースだ」「あのフライド・チキン」のと続く。
「え〜」偶然にしてもあまりにも偶然。こんなことが、あるんだな〜。と思わず驚きました。
読んでる本の読んでるページにでてくる人物(それも架空の)と報道番組のニュース(それも人形の話)がまったく同じ!!!!!。不思議な事があるもんです。
それも、小説「海辺・・・・」の内容をお読み頂けば良いのですが、(氏の小説、やっぱり還暦の私にはちょっとね)15歳の少年が父親に掛けられた「呪い」を解いていく物語。
テレビは、阪神タイガースが24年間優勝から遠ざかっているのは、「カーネル人形の呪い」のせいだと言われていた。これで、「呪い」から一転、福の神となって、阪神は優勝できるかも、と解説。
この偶然、人物だけではなく、呪いまでもが?????
村上氏のスピーチした場所は、天国に一番近いと言われる三大宗教のメッカ、エルサレム。
そして、なんの関係もありませんが、その日の我が家の夕食が「鶏の唐揚」(フライド・チキン)でした。
ここもでくると、偶然にも、神秘性がありますね。驚きでした。
                                 Goto

コメント