怪異現象と異常現象を考える・・・
お盆です。暑苦しいこのブログも、盆休暇にした方が良い・・と、口の悪い友人から・・嫌みを言われるのですが・・・そこはそこ、厚顔無恥な私には「蛙の面に小便」・・・意に介さず・・・今朝もせっせと・・
朝日新聞(8日付)・・文化の扉。「超自然的なモノによる、不思議で奇妙な現象や存在」・・・暗闘で突然前に進めなくなる、山で巨大な薄気味悪いモノに出会う・・・など・・怪異現象に「超自然」を感じれば、それが・・・妖怪だと。国際日本文化研究センターの教授は妖怪を解説する。
「まつられていない神々が引き起こした、望ましくない怪異現象」・・・妖怪は神であるとの説も。
あらゆる自然に霊魂が宿ると・・・古来より云われている。その霊魂が荒れて怪異現象が起きると考えられ・・・時には神としてまつり、鎮めた。妖怪と神は表裏の存在。人智を超える力への畏怖が、妖怪を生んだ・・のだと。(文化の扉は毎週月曜日に掲載され・・・読み応えがあります)
怪談やお化け、妖怪の話は夏の定番。妖怪を文化的側面で捉えた企画はなかなかです。
夏の定番と言えば・・・いや、定番などと軽々には語れないのですが。戦争と平和の企画です。
私の思い過ごしかも知れませんが・・・・戦後66年。テレビでの戦争をテーマとしたドラマや番組がめっきり減ったのではないか?新聞の戦争に関する企画にも丁寧さを書くようになったのではないか・・・そんな気がしています。これが・・・風化何でしょうか。
戦争の記憶は忘れてはいけない。あの忌まわしい戦争体験・・・視聴率が取れない(制作費が掛る)からだとか。読者の興味が薄いからだとか・・・そんな、表面的な理由で、風化させてはいけない夏の定番です。
我社の生活情報誌「Bellve(ベルブ)」(鈴鹿市・65120部発行・各戸配布)では戦争を風化させないとの強い意志で「戦争を生き抜いた2人の体験談・わたしの太平洋戦争」と題した巻頭特集(写真参照)を組んでいます。小学校の教員だった加藤和子さん「平和が一番。戦争はしてはいけません」
シベリアに抑留された保条馨さん「戦争反対。心から反対」。それに戦時中の鈴鹿の風景写真も掲載、読み応えがあります。「Bellve」は鈴鹿の街に各戸配布しています。子供たちも読んで、感想をくれると思います。
妖怪の「超自然的なモノ、怪異現象」に浸るのも夏の一考ですが・・・戦争は、超自然的なモノでも、怪異現象でもありません。愚かな人間が起こす異常現象です。あの忌まわしい戦争を風化させないのも、お盆ではないでしょうか。 Goto
当社発行 地域みっちゃく生活情報誌「Bellve」
コメント
我社の生活情報誌は、そんな大層なモノではありませんが、地域密着型のフリーマガジンという、新ジャンルを構築できればと、みんなで頑張っています。一層のご指導願います。Goto
戦争は新たな憎しみを生むだけですよね。
文明の発展に繋がるといった発想は愚かであると考えます。
中広の情報誌は、文部科学省認定の教科書よりも子供達にとって為になる読み物になりそうですね。