新聞記事って、そもそも、記者の偏見から、書かれるモノですね。
私は相当なへそ曲がり。いや、天邪鬼で物事の見方が、まっとうじゃないなんて、よく言われるのだが。自分ではそんなはずない。至極、常識的な判断力を持っていると思っているのだが。
「なんだあの見苦しいモノは?」四年ぶりに、ローマから帰国。「東京スカイツリー」を始めて目にした毎日新聞の記者。なかなかの、ツワモノとお見受けした。その記者殿が・・・・
名うての天邪鬼。曽野綾子さんに「スカイツリー」についての意見を。
彼女曰く「タワーの目的は、電波塔でしょ」(元総務大臣だった片山善博氏はそう言ってる)それ以外の目的なら、「日本人って本当に無駄、贅沢してる。買わなくていいモノを買って」と前置きして・・・
「嫌なのは、これを見ないと。というあの熱狂ぶり。それを軽薄だと教える人がいない。教育不在だわ」とツリー報道に浮かれる国民はまっとうな教育を受けてないって。「私は高いところに興味がない。民のかまどは賑わっておるな、という皇帝、統べるモノの視点、お殿様の願望ですよ」
「私は本当に展望台が嫌い。あんなところにいる必要を私は認めない。実に退屈な光景ですよ。見るものが遠いと意味がない。」「一番バカな発言は、こういうものがある町を誇りに思う、という言い方。テレビで地元の教師が言ってました。」「出身地から誰が出てるから誇りを持てるなんて、関係ないでしょ」
「うちの村から有名人が生まれたと威張る人がいるけど、個人とは無関係。その人の才能や努力とは何の関係もない。それを子供に教えなくっちゃ」とどこまでも、教育不信とツリーが重なる。極めつけは「高さ競争は後進国のやること。もっと大人になってもらいたい。どんな高い塔も今に抜かれるわ」(毎日新聞夕刊・特集ワイドから)と、舌鋒鋭くこき落とす。
さてさて。「東京スカイツリー」オープン。メデイアの加熱ぶりに、眉をしかめる人も。
物見遊山で、見てみたい。登って見たいと思う人も。とても先進国なん言えなくなった経済状況を嘆く人も。人の思いは悲喜交々です。
あなたは、武蔵の国にものづくりの技術の限りを集め、650億の巨費を投じて完成した、634mの世界最大級のツリーのオープン報道をどんな思いでご覧になりましたか?
私は、曽野綾子さんの電波塔としての目的がなければ「くだらない」って斜に構え、自分が納得できぬ社会現象には、ことごとく、教育の責任にすり替える身勝手さに疑問を感じました。が、です。が、実はこの記事。「なんだあの見苦しいモノは?」と感じたEU帰りの記者の偏見がベースになっていることの方が不快です。
で、私はともうしますと、バカと煙は高いところに登りたがる申します。近いうちに、ぜひ、大都会を天空から、眺めたい。そして、山紫水明な我が故郷の良さを再確認したいと思っています。私は天邪鬼でもへそ曲がりでも、ないでしょ。Goto
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