シルバー民主主義

パレットはブレットよりも強し。
人間は、おぞましいモノで、他人のことや、社会のことといった自分に関係ないことには、無関心を通すか。逆に異常に反応するが。こと、自分自身が不利益を被るとなると、途端にその態度は豹変し、貝のように口を閉ざす。取り分け、高齢者にその傾向が強い。
日本の政治は「シルバー民主主義」。投票に行かない若者をいいことに、高い投票率誇り、人口以上の比重になる高齢者世代が自分たちの要求、要望を押し付ける政治がまかり通っている。
その結果、社会保障費が年々1兆円づつ増え続ける異常に、政治は無策のまま。若い国民もいずれは高齢者になるのだからと、だんまりを決め込んでいる。私は1948年生まれ。団塊世代。いよいよ、前期高齢者の仲間入りだ。覚悟を示したい。
同世代と話をすると、必ず、年金、医療、介護の話題。なんとも自分のことばかりでおぞましい。私が、経企庁から発表された「社会保障給付と全国消費実態調査に見る手厚い高齢者層への給付」が示す・・・「高齢者向け」と「家族向け」の政策支出が国民総生産の何%かを国際比較したデータを引用して・・・
日本の高齢者向けは9,12%、家族向け(子育て世代へ)0,79%と、異常に高齢者優遇になっている。だから、これ以上の要望は無理。むしろ、高齢者政策予算は大幅に削り、子育て世代に、回すべき。などと、いうものなら、途端にその態度は豹変し、だれも口を聞いてくれなくなる。
経済学で所得・資産分配の不平等度を示す指標に「ジニ係数」がある。ナマの数字では日本は独仏よりも低く0,5台だが、課税や社会保障給付後のジニ係数となると、逆転する。つまり、日本の所得再分配政策は先進国でも貧弱と言わねばならない。(毎日新聞・水説から)
それは高齢者に手厚く、子育て世代に薄い。世代間の不平等がひどいってことである。データや統計、係数で物事は計れるものではないのだが。高齢者が敬われる社会であるべきだとは思うが。かと言いて、高齢者が増長し、自分さえよければの身勝手三昧は許されない。
高齢者優遇を阻止し、子育て世代への政策を増やすには「パレット(投票用紙)はブレット(弾丸)よりも強し」。若者が民主主義の権利である選挙に足を運ぶ以外にない。それが、できないなら、我々高齢者が、みずからシルバー民主主義など、糞食らえと、奢れる高齢者にブレットを撃ち込まねばと覚悟している。Goto

コメント

  1. KNURCーNZK より:

    はじめて投稿します
    「シルバー民主主義」の言葉は思わずニヤリとしてしまいました 苦笑いですが・・・
    昨年の9月の関市長選挙において一部の市民が投票率UP実行委員会を立ち上げみんなで投票率を上げましょう!という運動をしたところ、選挙管理委員会から待ったがかかりました
    (投票に行って、投票所の前で写真を撮り、それをこの運動に協力した店舗で見せると割引が受けられるシステム)
    一部の候補者に利益が偏る可能性があるからだそうです
    (ばかばかしいジャッジだと感じました・・・)
    でも、どうにかして若者の投票率を上げようとするこの運動は好感が持てましたので岐阜でも出来ないかなぁと感じました
    理不尽な政策に黙っている我々子育て世代が悪いのですが、今の投票システムも時代に合わせて変えることが出来ないのでしょうか?
    昨日、マイナンバー制度の告知広告が出ていましたが、この制度ができればインターネット投票も可能になると思うので、一日も早い導入を期待します
    P.S朝一番に会社のパソコンを立ち上げ、最初にこのブログを読むのが日課になっています これからも朝の楽しみを続けさせてください