大相撲雑感

横綱・日馬富士のスピード相撲を生で見たいものです。
なんだ今頃。そんな話題ですが。大相撲の初場所で感じたことです。
まず。千秋楽は好取り組みが続出でしたね。例の八百長事件の影響でしょう。疑惑を感じる一番は一つもありませんでしたね。えッ・・・全く興味がないから知らないですって。残念。
豪栄道と栃ノ心。栃皇山と高安。琴奨菊と鶴竜など7勝7敗の力士が勝越しを賭けた相撲には力が入りました。ひと昔前ですと、片八百長じゃないかと、思われるような。無気力相撲が目に付きましたが。いやいや。ガチンコ。見応えがありました。大相撲は面白いですよ。
それに。大鵬の納谷幸喜さんが場所中に逝去。隆盛を極めた時代に感動した世代。ご冥福をお祈り申し上げます。(お孫さんが、3人。力士希望ですって。楽しみです)往時を偲ぶ取組が放映されました。柏戸(私は大鵬よりも柏戸のファンでしたが)、玉乃島、佐田の山、貴ノ花(初代)戦、それに引導を渡した形になった若獅子・貴乃花戦などには世代交代とはこのように起こるのか・・・と、熱が入りました。大鵬の潔さには感銘したものです。
でも、苦言を呈せば。制限時間一杯。土俵に手も突かず、中腰の立ち合いばかり、見せつけられますと。今の取り組みの方が。よほど、蹲踞の姿勢も、仕切りも相撲道にかなって、綺麗です。高飛車な解説で面白い北の富士の立ち合いなんて。見られたものではありませんでしたね。
大鵬さんの逝去で。相撲の父と慕う横綱白鵬が、中盤以降、完璧な相撲で、先行する日馬富士に追い付き、優勝するのではないか。と期待したのですが。琴欧洲戦で、力負け、気力が抜けたのでしょうか。千秋楽は、先輩横綱の意地を見せることもなく・・・
白鵬の相撲。どこかおかしいと、思っていたのですが。日馬富士戦で、分かりました。
仕切りの際。左足を引いて、半身で仕切っている。つまり、正面でガチンと当たらないで。斜に当たろうとしている。どこか驕りを感じます。あれでは白鵬も限界か・・・・と理解しました。
それから。前にも書いたかもしれません。土俵は美しい日本の文化です。日本古来の文化が息づく絵巻です。力士の所作。行司の衣装から捌き、そして掛け声。力士の動き。乱れる大銀杏。一番一番が、古典絵巻です。その始まりは、呼び出しの声・・・にあります。
結びの一番の登場する・・・立て呼び出し(その日の最後の相撲で力士を呼び出す人・行司も立行司と)の声が。全く通らない。観衆の声にかき消されるなら良いのですが。もう、声が出ないのです。それでは、古典絵巻が始まりません。声の出ない立呼び出しなんて、興ざめ。引退されるべきです。だれも気にしないのですかねぇ?
でも。日馬富士の、仕切りは凄いですねぇ。小柄で横綱を張るには。気力、取分け集中力がなければ、自分よりも何十貫も重い相手には勝てません。奇襲もやもうえないと思うのですが。今場所は、気力とスピードで迫力満点でした。
私的には、鋭く当たって左前回しを掴み。一気に出る相撲。小兵が大柄な力士を左前回しで寄りたて、無理なら。体を開いて右から小手投げ。上手投げで、土俵に転がす。痛快です。そんな横綱相撲の型を作ってもらいたですね。
制限時間いっぱい。塩に下がって。気合いを入れる。その真赤になった日馬富士の顔を見てみたい。名古屋場所が今から楽しみです。大相撲は本当に面白い。Goto

コメント

  1. Goto より:

    60歳定年を70歳に引き上げる。そうすべきなのに。そうしない。65歳まで労働延長を義務づけているが徹底していない。人口の20%が65歳以上、平均寿命が80歳を越えて久しい。超高齢社会。肝心なことは中途半端で、必要な策は講じない。誰の責任なんでしょうか?老後の安定のためには、国から一円でも余計に収奪したいと政治を捻じ曲げる高齢有権者の責任だと思うのですが。Goto

  2. リミスキー より:

    仰るとおりです。還暦にしてやっと世の中の仕組み少し分かり、やっと自分らしさを出せる年齢になったな?と感じる今日この頃。まだまだ世のため他人のために働けるのだという自信が出て来るタイミングで、リタイヤーはちと早すぎるような気がします。