早期退職

150万円に価値があるとはとても思えない。
人は何のために働くのか?私は古い人間ですから。働くことに理由付けはいらない。働くこと(生産すること)そのものに価値がある、働き口がなくなるほど寂しいことはないと、思っていますから。何のために働くのかなんて、考えたことはありません。
敢えて、あるとすれば。働く内容を検証することで、何のためにを問うことははあろう。つまりは生産する生産物は、如何なるモノであっても。社会に必要だから生産されるモノだが。社会が必要としない生産物は、早かれ遅かれ生産を継続できなくなる。自らが働いて生産されるモノが社会に役立つかどうかは、常に検証する必要はある。それを何のためにといえなくもない。
妙に。理屈っぽくなったが。朝日新聞が、オニの首でも獲ったように、はしゃいで自前の調査結果を発表した「公務員の退職金引き下げ」に絡んで、減額前に早期退職する教職員や警官が9府県で450人に。取分け「年度末の成績認定や卒業式の時期に、教員人生を投げ出すのは許せない」との教員の早期退職者をパッシングする記事掲載した。・
働くとは如何なることか。何のために働くのかを考えさせられたので・・・。
それにしても。他メディアの追従は酷いモノ。教職員がやり玉。教師は聖職者か労働者か?なんて古い議論から。教師人生を途中で投げ出すとは何事だとか。生徒が可哀想だとか。駆け込みで職務放棄するのは人間的におかしいのでは・・・とまで。
朝日は、教職員と警察官の調査を発表したのだが。(実に恣意的である)退職金の引き下げは、それ以外の公務員にも適用のハズ。なぜ、他の公務員の調査結果は発表しないのか。公立病院の職員であれば、患者の治療を放棄したことになるし。福祉課の職員は、福祉行政に縋る人を切り捨てたかも知れないし。
国家の会計年度は4月から3月まで。公務員の人事異動も大方が、4月から。(先生の場合は3月20日前後に公表される異動で、世間に明らかになる)それが、公務員のサイクル。そのサイクルに合せて、4月から減額されるように条例を改正すれば、朝日の餌にならなかったのに。お国(総務省)の方ばかり目が向き・・・
現場で働いている人に思いが至っていない。情けない首長が焦って、数ヶ月が待てなかっただけ。(埼玉の知事って、民主党系だったよね。配慮の足らなさを反省せよと言いたい)
人は何のために働くのか。私は、パンのために働く人を批判、非難するは、間違っていると思う。例え、それが、聖職と呼ばれようとも。誰かに迷惑が掛かろうとも。
少なくとも。教職員の場合は・・・教育委員会なるもので、コントロールする重層的な組織なのだから。組織の問題であって。早期退職者の問題ではない。
話を戻そう。人は何のために働くのか。高齢社会。私の友人達、還暦を過ぎ。雇用延長も終り。リタイアしているが。彼らの本音は「まだまだ元気だ。どんな仕事でも良い。働きたい」である。
150万が早期退職の引き金だが。働くことそのものに価値があると、気付いた時には、すでに時遅しだと友人達は異口同音に語る。150万円で人生の価値を決めるなんて・・・後悔しない人生を送って欲しいと願う。。Goto

コメント

  1. Goto より:

    江戸時代の思想家。石田梅岩は日本人の特徴は「働くことを美徳としたこと」だと述べてます。勤勉であることが、この国の繁栄の礎のハズなのに。情けない時代です。Goto

  2. レモンハート より:

    こんばんは。
    仰る通りです。
    現実の世界は、今も昔も複雑でややこしいことだらけ。メディアのいう理想の世界はどこにもありません。ただ若者は、不平や不満をいわず仕事に感謝していればどんな仕事でもあるはず。仕事に没頭していればスカッとした気持ちになれるはずです。
    メディアや若者の主張は、働くことに没頭してないから。複雑でややこしい世界は、社会じゃなく自分自身の心の中にある、単にあまえだと思います。
    僕は、今日も明日も10年後も仕事に没頭しスカッと生きていきたいです^^

  3. Goto より:

    先日、NHKでしたか。フリーターの問題を大仰にドキメントしてましたが。20代前半の若者に働き先がない。そんな趣旨だったようですが。冗談じゃない。日本は世界一失業率が低い国。働く場所のある国です。若造が理屈付けて働かないのを、国家が悪い、世の中が悪いと、放送するな。私に言わせれば、怠惰な若者を作っているのはメディアだ。と、思うのですが。Goto

  4. レモンハート より:

    こんばんは。
    お久しぶりです^^
    「働くこと」。
    そのことで自分は生活の糧を得ている。
    この社会で生活できるのは「働く」場所があって、「働く」機会を与えられているから。そしてそれは不平や我儘が通用する世界ではない。 自分の仕事に感謝し、その仕事に精一杯の労力を使うこと。そして、傍(はた)を楽(らく)にすること。
    イヌとの散歩コースで朝から晩まで農作業をしている人の土にまみれた手や、警備員さんの陽と埃にまみれた首の皺を見ていると、ウジウジ働くことに悩む自分がなさけなくなります。働きたくとも働けない人がいる。まずは、働ける環境、体に感謝ですね^^