各新聞社の本気度が試されていると思うのですが・・・
子供の頃・・・学校で一番嫌な宿題は、作文や読書感想文を書くことでした。なぜ、嫌だったんだろうと、思い返してみますと「書き方の基礎」あるいは「コツ」を教えず「思い付いたこと」「感じたまま」を素直に書けば良い・・なんて言われたのですが。思いついてもそれだけを書くわけにも行かず・・・・
前後の文脈が続かず・・・「なかなか書き出せず」・・・それで途方にくれ、文章を書くなんて無理と思ったものです。ですが、その逆で手紙は、書き方を教わったものですから、ちっとも嫌じゃなかったです。季語、事項の挨拶始まり、相手を気遣い、本文に入る。結びに健康を願い、再会を・・・そして、敬具で、終われば良い。
私は手紙魔ですから。毎日どなたかに手紙を書いてますが(メールも同じ要領で)、「書き方の基礎」がわかってますから、どんなに変形した文章でも「ねばならぬこと」を書き漏らすことはありません。今の教育現場は知りませんが。なぜ、作文や感想文の書き方も手紙のように「決まり・基本」を教えなかったのか。
悔やまれるのですが、教師は手紙と作文は別物だと思っていたからかも知れませんね。
NIE活動の一環として、一般社団法人日本新聞協会は家族や友人と一緒に記事を読み、感想、意見などを書いて、記事と共に応募する「いっしょに読もう!新聞コンクール」を小中高校生を対象に今年も実施するそうです(写真参照)・・・昨年の9/15以降の新聞記事を切り抜き、家族や仲間と話し合った意見を専用の応募用紙で送る。
新聞離れをなんとか阻止したいとの企画です。でも応募方法が素晴らしい・・・
記事の論評ですから作文とは違うし、読書感想文とも一味違う。学校教育の現場で取り組んでもらうと、社会勉強にもなり、文章の書き方の訓練にもなります。
それと、応募用紙がアンケート形式でとてもよく考えてあります。1・なぜこの記事を選びましたか。2・記事を読んで思ったこと、考えたこと。3・記事を読んだ家族や友達の意見。4・話し合った後の意見や提案・提言を書いて下さいと書くべき内容を項目別に順序立ててあります。
ですから。興味のある新聞記事を選べば、必然的に文章が書ける配慮がなされています。
そうなんです。作文でも読書感想文でも、ちょっとしたことですが「書き方の基礎」を教えれば誰でも、文章を書くことを嫌いになったりはしません。
さてさて、「いっしょに読もう!新聞コンクール」・・・どれだけの応募があるか。
この広告は朝日新聞に掲載されたモノですが、他の新聞にはまだ、広告が出ていません・・・NIE活動は新聞再興の肝です。各新聞社の本気度が試されています。Goto
7/2朝日新聞
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